《村長の部屋》 令和５年 仕事始め式あいさつ

新年、あけましておめでとうございます。
暮れから年始にかけて穏やかな日が続きました。職員の皆さんには、ご家族お揃いで新春をお迎えになられたこと、お慶びを申しあげます。

昨年は、年明けから変異ウイルスオミクロン株による「市中感染」が広まり、続いて夏にも第７波の波を経験しました。年末にはまた、変異したウイルスは病院や福祉施設内で感染を広め、基礎疾患のある高齢者などが多く亡くなる事態となったこと、入院し治療を続けるための医療確保病床は60％となっており、緊急事態は継続中にあることを改めて思い起こす必要があります。

村社協では８月、10月にデイサービス受け入れの中止となり、年末は片桐保育園で学級閉鎖が相次ぎました。幸い年末の一斉休園等でリセットされましたので、保育の再開から気を引き締め直し業務にあたっていただくことをここで申し上げます。

１月３日は、中川村公民館の主催で令和５年中川村成人式が開催され、46人の成人をお祝い申し上げてきました。

出席者の１分間の近況スピーチでは、目標に一歩ずつ近づく近況を語る成人や、今それを見失いつつも模索中の人、ずっとやろうと考えていたコスプレ姿の成人者、黒のスーツ姿で出席した女性の成人など様々でありましたが、皆さん若々しくそれそれに輝きを感じました。

成人者に願うこととして、村もさることながら、日本全国では生まれる子どもが減少し、私のような高齢者を少なくなりつつある若者に支えてもらう比重が高まっていること、第二次世界大戦の後に確定している国の領土を、武力をもって切り取るロシアの蛮行が未だに続いていること。エネルギー高騰、物価の高騰もこういった背景で起きていること。などから、政治の方向は若い人の意思でもって決定されるべきで、必ず一票を行使する大切さを申し上げお祝いの言葉としました。

令和５年仕事始めの日にあたり一言ご挨拶申しあげます。

新型コロナウイルスに対して、５回のワクチン接種ををおこなったうえに、南向、片桐両診療所の一般診療とウイルス検査の同時検診はかなりハードなものであり、医療機関の負担軽減は私たち一人ひとりの日常対策しかないものと改めて思うと同時に、職員誰もが感染する状況にあることも事実として再認識し、村としての「事業継続」を各課でもう一度確認しておいていただくことをお願いします。

水道、下水道などライフラインの維持のため、凍結、ポンプの故障などの緊急時の対応はさることながら、近々、確定申告の時期を迎えます。インターネットで電子申告が普及しつつあるとは言え、窓口での申告の相談の対応はしなければなりませんので、このことも想定しての業務継続をお願いしたいと思います。

マイナンバーカード作成、普及率の向上にかなり努力をいただきました。住民税務課の担当職員、情報担当職員の連携と時間延長しての対応に改めて感謝申し上げます。今朝の朝刊によれば、マイナ保険証に対応の遅れが出ていると報じられており、高齢者を中心にマイナンバーカード作成の対応が今後も続くものと思われ、引き続きの対応をお願い致します。

燃油、電気料など高値が続いています。また、消費者物価も下がっておらず、生活を圧迫している現状に変わりがありません。農業者、商工業者、福祉施設の運営などによく耳を傾けていただきたいと思います。村民の経済的な面での生活が悪化、ないし急変と感じたら、迷わず私たち理事者に相談を持ちかけてください。困った時に頼りにされる役場職員でいましょう。

早速、明日から新年度の予算査定がはじまります。実施事業ヒアリングで大筋を示した方向で予算を組んでいただいているものと思いますが、歳入と歳出額にはまだ開きがあります。一方、新年度予算には計上していないものの、村の基幹産業である農業の継続、中山間地域の農地の維持といった課題は、農業生産の維持と地域の存続の点からも緊急な対策が求められていて、この点で私から提案したいと考えていることもありますので、新年度予算編成には少し苦労していただくことをあらかじめ申し上げておきます。

歴史民俗資料館の増改築、文化センター大ホールの照明装置の一新、さらには、小中学校のあり方検討委員会の答申を受けて、学校施設の更新の他、老朽化が進む公営住宅等についても関連して計画を立て直す時期にあります。

小和田地区の土地改良事業が、今冬開始する予定で、移転の対象となる住民の皆様の補償等を詰めております。

また、かさ上げの残土運搬の主要な道路となる県道北林飯島線道路改良工事の年内完了に続いて、村道漁業池線新設、南向堤防工事に合わせた鳳来沢川流末の工事と大型工事を優先せざるを得ず、既に着手している継続事業の翌年以降の送りもあるものと思ってください。

2023年の幕開けにふさわしく、新たな気持ちで明るく、前向きに仕事に取組みましょう。
職員の皆様のご協力と更なる活躍を重ねてお願いし、仕事始めのあいさつとします。​​