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以下の手紙を受け付けました。
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受付日 : 令和5年5月1日(月曜日)
公開可否 : 公開可
返信の必要 : 必要
氏名掲載:不可
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「農薬散布について」
数年前にも、果樹の農薬散布についてこちらのコーナーに投稿ささていただきましたが、再度同じことで投稿させていただきます。
私は、この村は本当に素晴らしい村だと思っておりますし、個人的にも周りの方々との温かく思いやりにあふれた繋がりを感じて毎日を過ごしております。
しかし、この一点においては、どうしても不満と不安を感じざるを得ません。果樹の多い村で農薬散布は仕方のないことだと理解しておりますが、散布する時間帯を考えてほしいのです。
先日も畑で仕事している最中(午前9時から10時頃)、機械音が聞こえたと思うと、雨が降ってきのか?と思うほどの霧雨のような農薬が降ってきました。急に屋根の下に逃げ込んだ状況でした。それも1度や2度ではなく、雨が降ってやっと晴れた日にその時間帯に農薬散布が多いようです。
洗濯物を干したり、布団も干せません。
都会に住む子供や孫達も、年に何回も遊びに来るのですが、この農薬散布の時だけは、外に出ることができません。
誰もこの状況を良いこととは思わないはずで、残念な気持ちしか残りません。
前にこの農薬散布のことを投稿した時は、時間帯を考えてほしいので広報などに掲載して広く喚起してくださいと、お願いいたしました。掲載された当初は朝早くの散布に変化はあったのですが、喉元過ぎればで、また元に戻っているようです。
再度、公報で喚起していただくことと、近隣に住宅がある果樹園の散布は何時から何時までというような、中川村独自の条例を作ることを検討していただきたいのです。
今、世界的にも除草剤を使える国は、ほとんどなくなり、規制が厳しくなっている中で、日本で最も美しい村を名乗っている中川村が、自然の豊かさを大切にすることと同時に、人に優しい村であってほしいと願います。
***************** 以下回答 *****************
農薬散布について(回答)
このたびは貴重なご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。いただいたご指摘について回答します。
中川村は果樹栽培が盛んな地域であり、村内各所に果樹園が点在しています。
果樹の栽培を行うために、適期に農薬を使用することは避けられず、また、飛散防止のため、できるだけ風の無い早朝時間帯に行われることが多いのが現状ですが、ご指摘のとおり、住宅地周辺において農薬を使用する際には、住民、子ども等の健康被害が生じないように、風向や時間帯の選定、隣近所への連絡や飛散防止対策などの配慮が必要となります。
「住宅地等における農薬使用について」の独自条例については、全国自治体の農薬散布の制定状況を確認したところ、ゴルフ場関連の条例はありますが、農業に係る条例はまだ制定がみられない状況です。
ただし、農林水産省と環境省から平成25年4月26日付で発出された通知「住宅地における農薬使用について [PDFファイル/140KB]」の中で、住宅地等に隣接する土地等での農薬散布に当たっての農薬使用者の遵守事項が規定されており、村においても当通知により、農薬散布時の注意喚起等を行ってきたところです。
村では、営農センター及び上伊那農協等と協力し、広報誌等を活用して再度以下のとおり広報を行うことを準備しております。次年度以降につきましても、定期的に広報による周知活動を行う予定です。
今後とも、お気づきの点がございましたら、ご意見等をお寄せ下さい。
広報文 |
「住宅や通学路が近い農地などでの農薬散布の飛散防止について」 |
令和5年(2023年)5月23日
中川村産業振興課長 松崎俊貴