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《村長への手紙》 新型コロナウイルスに対する村民の危機感について

記事ID:0004464 更新日:2021年1月18日更新

 以下の手紙を受け付けました。
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受付日 : 令和3年1月12日(火曜日)
公開可否 : 公開可
返信の必要 : 有り
氏名の掲載 : 掲載不可 
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新型コロナウイルスに対する村民の危機感について

私は、村内で医療従事者として日々「健康な身体づくり」を伝えています。

その中でよく聞かれるのが「田舎だから大丈夫」という事です。何をもって大丈夫なのでしょうか。都会じゃないから?人口が少ないから?その「大丈夫」という事が現に年末年始の地区総会での集まり、役の引き継ぎでの集まり、今年度の新役での集まり(今年度の行事について)、どんど焼きなどが各地区で行われています。が、地区によって対応がちがったりしている様です。*****では上記の集まりが全て行われている様でしたが。

この判断は地区総代なのですか?不要不急、人によってその程度はちがいますが、「今」とくに感染が確認され、学校も始まるときに、また、まだ今年度の行事とくに公民館系(バレー祭、どんちゃん)がわからないのに集まって話すべきでしょうか。村として、何か統括はできないものでしょうか。地区によって差があるのも疑問です。また、逆に「田舎だからすぐ特定される」ともよく聞きます。年末の件もです。村としては個人情報保護法により特定しない様発信してくれていますが、皆まわりは知っています。この状況に対し、村長としてはどうお考えでしょうか。「感染するよりも人目が怖い」口をそろえて皆言っています。「景観が美しい村」よりも「心が美しい村」になってくれたらステキだなと私は想っています。これを機に地区の集まりも見直すのもありかと思います。

***************** 以下回答 *****************

 

村長への手紙、ありがとうございます。次のとおり回答します。

1 地区の新役員の集まり、どんど焼きなど地区の対応がそれぞれ違うようだが、

 (1) どんど焼きなどの地区事業の開催、会議の開催は地区総代が判断するものか。

 (2) どんちゃん祭り、バレー祭の実施が決まらないときに集まって議論すべきことではない。

 (3) そもそも、地区の判断が難しい時期に、地区間の違いがないように村は統括的に関与すべきである。

2 感染者を特定し、差別や偏見のない「村民の心の美しい村」づくりをすべきで、「景観の美しい村」よりも重要ではないか。

回答

1(1) どんど焼きに限らず各地区・団体が行う事業や会議などの開催については、三つの密を避ける、密集での飲食を避けるような工夫をしてほしい旨、年末から申し上げております。どんど焼きの実施の是非や方法は、実施主体が地区であれば、地区総代が、宗教的伝統行事であれば、それぞれの実施主体の判断によるものです。

 (2)  令和3年度のどんちゃん祭りについては、関係4団体(村・総代会・商工会・JA)の代表者会で協議した結果、現時点では実施の方向で進めることとし、令和3年第1回地区総代会で基本方向は各地区総代にお伝えしてあります。概要は、「大人みこしは中止して、村民がゆっくりと煙火を楽しめる事を基本に、感染予防対策を徹底した祭りを工夫する。具体的な内容や実施の判断は、4月以降の状況を見ながら実行委員会において検討する。」というもので、各地区新年総会を控え、関係役員で共有していただく必要はあります。また、バレー祭は公民館の事業であり開催方針は公民館で決定されるものですが、いずれにしても今後の新型コロナウイルスの感染状況によっての判断かと思います。

 この時期は新年度の地区事業の実施、予算を決める地区総会を控えているところがほとんどで、そのための会議の開催は必要のことをご理解ください。会議の持ち方は、前述したように、検温・消毒の徹底やできるかぎり少人数での開催、短時間、換気を十分行うなかで密集を避ける工夫をしていただくなど対策をお願いしておりますが、このことについては、改めて地区総代の皆さんに文書でお願いをいたしました。

 (3) 村は、会議を含めて「人の集まり」、「集まっての飲食」について、気をつけていただきたいことは、各地区総代さんに説明を申し上げています。また、中川村ホームページに長野県発の文書を掲示しておりまして、個々の判断は参考にしていただくよう申し上げています。自治組織の活動について、一律に会議等制限する事態にはないと考えております。

 

2 村は、感染者個人の特定が、感染者としての「不埒な犯人捜し」になり、差別的な見方、偏見の抱きにならないよう再三、行政無線を通じて申し上げているし、陽性感染者が中川村民に出たことについても、人権の配慮を中川村公式ホームページに村長名でもって注意喚起をしています。

  村民一人ひとりが自己を見つめ、相手を思いやる心が醸成されるならば「村民の心の美しい村」がつくられることと思いますし、村民一人ひとりの努力と注意があれば、「景観が美しい村」が形成されることを期待するものですが、この二つは次元の異なるもので、比較されるものではないとも思います。

  村としては、今後とも「景観も住む人の心も美しい村」を目指して、村づくりを進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願いします。

 

令和3年(2021年)1月15日

中川村長 宮下健彦

 

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