令和13年度、中川村に新たな学校が誕生します。令和7年度は主に学校施設について検討を行っていきます。
今年度の取り組みのキックオフとして5月17日(土曜日)に中川文化センターで新たな学校づくりシンポジウムを開催しました。前半は新たな学校づくりにご協力いただいているお二人の先生から話題提供の講演をいただき、後半は早稲田大学田中研究室のみなさんの進行で新たな学校の校舎像を「形」にするワークショップを行いました。
話題提供(1)
中川村が目指す教育の方向 長野大学 早坂淳先生
新たな学校づくり委員会の委員長を務めていただいている早坂先生からは、教育学の観点から講演をいただきました。子どもたちに探究的・協働的な学びを実践してもらうには、まず大人たちが学校づくりを自分事としてとらえ、それらの学びを実践する必要があるという方向を示していただきました。
話題提供(2)
新しい時代の学校施設のあり方 早稲田大学 田中智之先生
今年度から新たにご協力いただく田中先生からは、建築学の観点から講演をいただきました。義務教育学校に見られる4つのかたちとして、(1)別教室やランチルームを個性化・連携させた「みせ」、(2)廊下や共用部を拡張させた「みち」、(3)図書館やホールなどを融合し拡張させた「ひろば」、(4)教室や特別教室などを集落のように構成した「まち」に分類できることを説明いただき、実際の義務教育学校の施設について紹介していただきました。
また、ご自身が幼・小中一貫教育校のプロポーザルに参加されたときの設計をご紹介いただき、いろいろなサイズのスペースがバランス良くあることが大事であるなど、後半のワークショップにつながるヒントをいただきました。
ワークショップ
新たな学校をイメージしよう! 早稲田大学田中研究室の皆さん
後半は8グループに分かれ、田中研究室の学生のみなさんの進行でワークショップを行いました。学校に欲しい空間を「言葉」にして、実際に「絵」を描いてみることで、子どもから大人まで、ワクワクする意見を出していただきました。
最後には各グループで出た意見についての発表がありました。「誰にでも居場所がある学校」というテーマのグループでは、地域の人に来てもらえる喫茶店があったり、反対に一人になれるスペースが必要ではないかといった意見が紹介されました。
今後の予定
昨年度からの検討と今回のワークショップでいただいた意見を基に基本計画の策定に向けて作業部会を実施します。10月4日(土曜日)に開催を予定するシンポジウムで、基本計画の原案をお示しできるよう取り組みを進めていきます。
<外部リンク>
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