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水稲の渇水対策について
梅雨明け以降、降雨がほとんどなく、農業用水が不足している地域が増えています。
出穂から登熟段階の水稲には多くの水が必要として、田んぼに水をため続ける方もありますが、必要最低限の水量を田んぼに入れる節水管理と、水利組合や各地区での利用調整にご協力下さい。
1 個人での対応(飽水管理の実施)
水をためっぱなしにせず、田んぼの表面が白く乾かない程度に湿らせるよう、水を浅く張って自然に減水させ、田面が出て溝や足跡に水が溜まる程度になったら再び浅く水を張るというサイクルを繰り返す水管理を続けて下さい。稲に水分と酸素の両方を供給できるための活力の維持も期待できます。
2 地域での対応(番水(ばんすい))
水が不足するときの灌漑(かんがい)のやり方です。用水区域内の地区を区分し順番に排水する、ほ場ごとに順番と時間を決めて配水する、水源からの数日の間隔で取水する等の方法があります。水利組合、地区、用水の関係者の話し合いをした上で、利用調整をお願いします。