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《村長の部屋》 令和5年12月議会定例会 閉会あいさつ

記事ID:0009284 更新日:2023年12月11日更新

 議会の閉会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本議会に提出致しました8つの条例、財産取得契約議案、及び令和5年度一般会計補正予算を即決いただきました。財産取得本契約、補正予算の執行を早急に行って行きます。

 議会開会中、イスラエルとイスラム過激派ハマスとの間で4日間の休戦が行われ、双方の人質がある程度解放されましたが、休戦が明けると再びイスラエルのガザ南部に一方的な攻撃が続く事態となっています。イスラエルは、パレスチナ自治区ガザ市民に北部から南部に移動を強要しておいて、その南部地域に爆撃と地上部隊で攻撃を加えていて、地獄の様相が報じられています。

 国連安保理は、イスラエルの一方的な軍事行動を非難し、休戦を求める決議の議題は、アメリカの反対、イギリスの棄権で不採択となり、休戦は実現しないまま、多くのパレスチナ、イスラエル双方で1万7千人を超える人が死亡し、特に、パレスチナの子どもや市民に多くの犠牲者が出続けています。

 ウクライナとロシアの間の戦争は、21ヶ月を過ぎても、休戦の様相すら見えず、長期の戦争に持ち込もうとするロシアの思惑にはまりつつあると言われています。中東、東ヨーロッパで戦争が続き、東南アジアでもミャンマーの軍事政権の弾圧に抗して、少数民族と民主派が抵抗を続けています。

 国連気候変動枠組み条約COP28がドバイで開催中です。「産業革命前からの気温上昇を1.5度に抑える」パリ協定の進捗評価を巡って、現状では達成できないと一致しているものの、取り組みの程度強化を巡り締約国での隔たりがあり、とりわけ化石燃料・石炭火力発電について、段階的縮小・廃止の年次計画、アンモニア混合で使用を続けたいとする日本など方向性で一致できるか困難との報道がされています。

 9月定例会閉会挨拶で、今年の農作物の作柄についてJA上伊那、果樹部会中川支会からの情報等を基にして、果樹は高温、小雨で小玉でも糖度が高く、野菜は病気が少なく作柄良く豊作、水稲は白濁、胴割れ米の心配があるものの、一等米比率は、上伊那米はかなり高いとの報告をしました。フジリンゴ、市田柿の出荷をもって今年の農産物出荷の締めくくりとなりますが、フジは小玉果、サビ果が多いということのようです。市田柿も大玉が高いわけではありませんが、小玉傾向とのことです。

 温暖化が進むことで、北海道全域がリンゴの主力産地になると予想する気象学者もいます。毎年の遅霜や不安定な気象で起きる降雹、高温障害から農作物被害を少なくする方策を今一度検討する必要があると感じています。

 年末まで、3週間となりました。季節性インフルエンザが流行し、東小学校、中学校で学級閉鎖が起きています。新型コロナ感染症は、大人の間で少しずつ発症者が出ています。議員各位におかれましても、年末から年始の体調管理に一層心がけ、ご活躍いただくことをお願いし閉会のごあいさつといたします。

令和5年12月11日 中川村長 宮下健彦