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《村長の部屋》 令和5年12月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0009270 更新日:2023年12月5日更新

 中川村議会12月定例会の開催をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、それぞれご多用のなか、全員、定刻にご参集をいただきまことにありがとうございます。

 季節は晩秋から初冬へと移り、連日の厳しい冷え込みが続き、雪で覆われた南駒、空木の峰や塩見、荒川、赤石の峰々は、青い空とともに冬の伊那地方の美しさを際立たせています。同時に、今年も残すところ一月を切るところとなりました。

 前回9月定例会以後の主立った取り組みについて申し上げます。

 コロナ感染症が一定程度収まり、地域の秋祭り、市町村挙げてのイベントが復活しています。10月21日には第2回中川産業祭がチャオ周辺で開催されました。昨年を上回る人出があり、抽選発表の午後2時半には会場周辺の駐車場は満車となるほどの賑わいを見せていました。

 翌22日は名古屋市天白区民祭りが3年ぶりに開催され、村観光協会が野菜、果物、加工品を持って参加しました。職員だった頃から十回近く祭りには参加していますが、かつて無い程の来場者があり、農産物は開始1時間で全て売り切れ、順番待ちのお客様には大変申し訳ない思いをさせてしまうほどの盛況でありました。

 11月29日には天白区区長はじめとして、「天白区を住みよくする会」の代表の皆さん25人が村を訪れていただき、昼食を挟んで懇談を行いました。天白区とは都市と農村交流が長く続けられていて、夏休みを利用しての天白子供会の来村、区のレクバレー大会にも呼んでいただくなど交流を続けています。交流のきっかけをつくっていただいた村出身の森山さんも出席をいただいたところです。

 11月3日から5日にかけて、第48回村の文化祭が開催されました。昨年忙しく鑑賞できなかった社会体育館での「展示の部」を1時間かけて鑑賞しました。趣味の域を超えていると思われる作品や長年ライフワークかと思えるほど、年々出来映えが上がっている手工芸品など力作揃いでした。5日の「ステージ発表の部」では、多方面に亘る出演者の独唱、演奏、演舞等で充実した時間を過ごさせてもらいました。

 今年は、アンフォルメル中川村美術館開館30年にあたり、当美術館、中川村の地域内を表現の場として、6人の作家がリレー形式で発表する記念企画展「新・空間縁起」が7月27日から11月末日の4ヶ月間開催されました。小中学生も参加できる企画もあり、小さくも、類を見ない美術館らしい、ユニークな企画展となったことを報告いたします。

 10月23日には、日本で最も美しい村連合主催の、第2回美しい村祭りin東京トーチに出店し、中川人形浄瑠璃の皆さんにも忙しい中ではありますが出張公演していただき、演目「三番叟」を上演いただきました。郷土芸能は、中川村、青森県佐井村の「神楽」の2つが出演し、出演の際には黒山の人だかりとなった他、人形芝居座員の手ほどきで、浄瑠璃人形を動かしてみる「体験コーナー」が特に人気を博していました。来春には、世田谷区二子玉川での人形里帰り公演も企画されていますので、村もしっかりと支援をいていく考えです。

 11月5日、村の林道をメインに大鹿村間を往復する、自転車レース「グラベルライドラリー中川村ステージ」が開催され、37人のレーサーがリタイアなく完走。紅葉した木々は落葉し、林道からアルプスの峰々がよく見え、皆さんコースを満喫したようです。

 11月26日は、第24回アルプス展望さわやかウオークが5キロ、12キロのコースで行われました。実行委員会は今年を一つの区切りとして参加を募るなかで、当日は430人の方が歩き、秋の中川村を満喫していただいたようです。応募した皆さんからは、十回近く歩いた思い出深いコースに感謝する声、いつの日か形を変えて復活を願う声など様々あったようです。

 飯田市メイン会場の「山びこマーチ」の前哨大会としての開催から、日本ウオーキング協会から公認コースとしての認定を得て、全国からウオーキング愛好者が集まる大会まで押し上げてきた関係者はもとより、チェックポイント、湯茶の接待から、昼食の手打ちソバを振る舞う美里ソバの会など、様々なところでボランティア参加していただいた多くの村民の皆さんにお礼を申し上げます。

 12月1日第6回キャリアフォーラム産学官交流会が中学校で開催されました。取組発表で東小学校6年生の「ニホンミツバチについて探求したこと」及び中学校2年生の「職場体験を経験して」の発表があり、村内の33の企業・職場が中学校内にブースを設け、時間内に入れ替わり訪れる中学生に仕事の内容を説明する取組が行われました。

 11月14日開催の子ども議会において、地域を学ぶ総合的な学習を深めて、村づくりへの積極的な提案等を一般質問というかたちで行っていただいたこと、また、質問に関連して12月定例会で一般質問がされることを来賓あいさつのなかでお話しさせていただきました。

 11月22日発表の令和5年11月の内閣府月例報告では、基調判断として、「景気は、このところ一部に足踏みもみられるが、緩やかに回復している。先行きについては、雇用・所得環境が改善する下で、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、世界的な金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、中東地域をめぐる情勢、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。としていまして、10月の基調判断から一部に足踏みが見られるとして、全体で景気回復に向かう表現を下方修正しています。

 政策態度として、30年間続いてきたコストカット型経済から持続的な賃上げや投資が牽引する成長型経済へ変革することに取り組み、11月2日の閣議決定の「デフレ完全脱却のための総合経済対策」を早期実行するとしています。令和5年度補正予算は国会審議を経て、可決成立しました。村としましては、村民はじめ事業者に対して実効ある支援を早急に具体化してまいる所存です。

 さて、本日の会議に提案しますのは、中川観光開発株式会社の経営状況についての報告が1件、条例の一部改正案件が8件、三共地籍通称漁業池及び隣接農地を公共用地として取得する財産取得案件1件の他、一般会計第5号補正予算等補正予算5件を含めて、合わせて14の議案を提案いたします。

 条例の一部改正議案ですが、村が独自に給付する福祉医療給付の事務は、現在、健康保険証の写し等の添付書類で受給資格確認を行っていますが、令和6年秋に予定されている健康保険証の廃止を見据えて、マイナンバー個人情報と連動することでこれを不要とするための、いわゆるマイナンバー条例の一部改正が1件。

 コンビニ等にある多機能端末機による印鑑登録証明書の交付申請について、従来の個人番号カードによることに加えて、12月から一部のスマートフォン機種で、順次交付申請ができるようにするための条例の一部改正が1件。
11月1日以降の出産予定の国民健康保険加入者のその年度の国保税を4ヶ月、多胎出産は6ヶ月減額するための国保税条例改正が1件。

 人事院勧告を受けて一般職職員、会計年度任用職員の給与改定、議会議員の報酬の改定、及び常勤の特別職職員の給与改定等の条例の一部改正が4件となっております。

 何卒慎重なご審議のうえ、全員のご同意を賜りますようお願い申し上げまして、定例会開会のあいさつといたします。よろしくお願いします。

令和5年12月5日 中川村長 宮下健彦