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《村長の部屋》 令和5年9月議会定例会 閉会あいさつ

記事ID:0009042 更新日:2023年9月26日更新

 議会の閉会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本議会に提出しました、条例、過疎計画の一部変更等3議案、令和5年度一般会計補正予算をはじめ、特別会計、事業会計補正予算合わせて5つの補正予算議案を初日にお認めいただきました。また、任期満了に伴う教育長及び教育委員任命案件2件につきましてもご同意をいただきました。更に、9月定例会期間中、最も多くの日数を費やして審議していただきました令和4年度一般会計歳入歳出決算等6議案につきましても本日お認めいただきましたこと改めて、感謝申し上げます。

 決算特別委員会で出されました、質問事項等事業実施に関しての課題につきましては、報告書を関係部署において検討し、これからの予算執行、事業実施にあたり留意するとともに、新年度の予算編成時の参考に致します。

 議会開会中におきまして、村が実施、また各種団体等が村で行いました事業等につきまして、かいつまんで報告を致します。

 まず、9月8日(金曜日)、9日(土曜日)にかけて北海道中川町の交流団12人が訪問されました。10人の町民の皆さんと随行役場会計管理者、及び岐阜県飛騨市からの派遣研修職員の2人の皆さんです。米澤酒造、アンフォルメル中川村美術館を視察し、西原ぶどう園でぶどうをお買い求めいただき、中川村を後にしました。到着後の懇親会では、訪問でお世話になった私と宮下商工会長が応対しました。

 9月10日(日曜日)は、「信州日本みつばちの会」総会がサンアリーナで開かれ、コロナ明けと言うこともあって、およそ400人ほどの愛好家が県内外から集まり賑やかな開催となりました。総会には、全国的にも非常に珍しい、長野県立富士見高等学校養蜂部の皆さん20人ほどが出席され、部活動の歴史と紹介、蜜ろうを使った製品の販売とともに、ミツバチにふんしての劇を行うなど多彩な取組が紹介され、特徴ある総会となりました。

 9月13日(水曜日)には、今年度末までに満100歳を迎えられる2人のお年寄り、99歳(白寿)の5人の方々に敬老・祝賀の意を示し、長寿をお祝いしてまいりました。報道によれば、長野県内の100歳以上の高齢者は、過去最多、2,447人に上るとのこと。上伊那郡全体でも206人となるなど、一層高齢化が進んでいるようです。

 コロナの影響で、観客人数を制限して行われてきた運動会ですが、9月16日(土曜日)に東西小学校、23日(土曜日)にみなかた保育園、24日(日曜日)に片桐保育園で行われ、お招きをいただきました。西小学校の運動会は、児童自らが主体となって運営することを児童会自ら決めての運動会となり、来賓祝辞等を省いた形で進みました。保育園でも、それぞれの特徴が出た楽しい運動会でありました。

 9月13日(水曜日)から15日(金曜日)まで、専修大学商学部渡辺研究室所属のゼミ学生30人ほどが、中川村の行政、産業等について調査研究する目的で来村されました。14日、15日の2日間では、「信州産学官インターンシップ事業」に応募した2名の学生が来村し、行政と産業、とりわけ建設産業の実態について調査・研究をおこなっております。

 誰でも参加し、プレーを楽しめる、フランス発祥の「ウォーキング・サッカー」普及のために来村した一般社団法人日本ウォーキングサッカー協会役員6名と、近隣町村でサッカーをしている児童・生徒の皆さんと一緒に、天の中川河川公園内に作られたサッカー場で“歩くサッカー”に楽しく汗を流しました。

 ここで、本年度の農作物の作柄と販売状況について、情報を得ておりますのでまとめて述べます。

 果実については、高温と雨不足で作柄が2つに分かれています。桃、ぶどうは高温、小雨で糖度の高い果実となった反面、熟期の進行が早く、前進出荷となったことに対して、りんごについては、早生種、中生種共に日焼け、着色不良の影響が出ており、主力のふじも昨年並みの着果量は期待できそうにないとの報告です。梨については、幸水、豊水、二十世紀も小玉傾向に加え、4月初めの霜の被害の大きい南水については半作程度としています。

 高温のため、前進出荷となった、ブドウの主力であるシャインマスカットは市場に溢れることになり価格暴落を起こしています。今後拡大した生産園の成園化に伴い、この価格低迷は続くモノと覚悟する必要があると感じています。

 アスパラやキュウリは降雨が少なく、病気も少なくネギは計画以上の出荷量が確保出来ているとのことです。

 コメについては出穂期前後から刈取りまで高温が続き、籾殻が厚く、未熟・胴割れが多く予想され、昨年98.9%の一等米比率はかなり落ちるとの予想がされています。

 ロシアによるウクライナ侵攻により、小麦、化学肥料や飼料の価格高騰や品不足が発生し、加えて、生産資材は高騰した状態が続いています。また、福島第一原発原子炉デブリから発生するトリチウムを薄めて海に放出して1ヶ月が経過しますが、中国の核汚染水排出反対の声明と連動しての日本の海産物の輸入禁止措置で水産業者は大きな打撃を被っています。

 折しも、内閣改造で宮下一郎代議士が農林水産大臣に任命されました。当面する農水産業課題の解決と共に、国内における食料全般の安定生産の確保による食料安全保障の実現など、大きな課題を背負っての大臣就任だと思いますが、中山間地の農業振興に独自の振興策をお持ちと推測しており、その手腕に期待したいと思います。

 このまま猛暑が続きそうな気候も、彼岸を境にして、朝晩の涼しさとともに、秋の空気が入れ替わった感じがしています。議員各位には、このような時こそ体調管理に一層心がけ、ご活躍いただくことをお願いし、閉会のごあいさつといたします。長丁場の審議、大変お疲れ様でした。

令和5年9月26日 中川村長 宮下健彦