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《村長の部屋》 令和5年9月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0008962 更新日:2023年9月7日更新

 おはようございます。中川村定例9月議会を招集致しましたところ、議員各位におかれましては、ご多用のところ定刻に参集いただき、誠にありがとうございます。

 9月に入り暑さも和らぐ時期かと思いますが、30度を優に超える日が続いております。お盆の時期(8月14日から16日)に紀伊半島から近畿地方を縦断して日本海に抜けた台風7号は、中国・近畿・東海地方で大雨を降らせ大きな被害をもたらしました。被災された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、平穏な日常に早く戻ることをお祈り申し上げます。

 幸い当地域では目立った被害はなく一安心したところではありますが、一方で、台風によるまとまった雨を期待したものの全く降雨無く、農作物の成長、果実の出来に影響を与えています。日照量が多く、高気温続きで夜温が下がらず、甘い果物が生産される反面、小玉、色つきの悪さに加え、熟期が前進しているとのこと。これから、ぶどう、りんご中生種と収穫のステージが移る中で、適度な雨と気温の低下が望まれます。

 一方、稲の生育は順調で、イモチ病、カメムシ食害も少なく、豊作が期待されるとのことであります。JAの稲もみの貯蔵庫カントリーエレベータが、伊那市みすずにサイロ増設、飯島町にサイロ及び選別・乾燥機等新設し、貯蔵能力を更に高めた最新型の施設が5日から稼働しています。刈取り時期が早まっており、こちらは刈取り期間中の連続降雨がないことを願うという、農家にとってはやや複雑な現状かと思います。このまま、まとまった雨がなく、地温が徐々に下がらない状態が続くと、山の幸も今年は期待できそうにありません。

 5月8日から新型コロナウイルス感染症が5類に移行した事を受けて、経済も動き出しました。夏に行われる伝統行事、地域の祭りも従来のスタイルで始まっております。8月20日奈良県大和郡山市で全国金魚すくい選手権大会が開催され、中川村を会場とした長野県予選大会で選ばれた選手の皆さんの応援と、市の表敬訪問を兼ねて行ってまいりました。24日には、副村長と中川人形芝居の代表下平達朗さんたちが東京都世田谷区長を表敬訪問しました。10年来の思いでありました、村と世田谷区二子玉川地域との文化交流が、寄贈いただいた浄瑠璃人形の里帰り公演という形で来年春に実現しそうです。

 8月24日から26日は、宮下商工会長と北海道中川町に表敬訪問してきました。北海道は、連日33度を超える暑さが続き、中川町役場、商工会役員、議会議長も異口同音に盆を過ぎてもこの暑さが続くのは経験したことがないというほどの暑さであり、高気圧の配置と偏西風の極端な北上が原因のようです。

 8月28日の内閣府月例経済報告によりますと、総論で、景気は緩やかに回復している。個人消費、設備投資ともに持ち直している。輸出はこのところ持ち直しの動きが見られる。雇用情勢は改善の動きが見られる。としております。7月の報告で「兆し」という表現が「回復」という具体表現に変わっております。ただ、基調判断は、中国経済の先行き懸念が我が国の景気を下押しするリスクとなっていると明示をしています。

 8月28日、午前0時の新型コロナ感染者入院者が、24日の301人以降増え続け、28日341人となったことで、独自のアラート発出基準300人以上を超えたことから、県は医療警報を発出しました。

 村役場においても、一人の感染から一部の職場でクラスター感染がおこり、一時係員1人~2人という事態になるほど強い感染力を示しています。現在は、最初の感染者が回復し、順次復帰しており、日常業務に支障なく運営がされております。幸いその職場が1階事務室と離れていたこと、職場内での感染対策を再徹底したことから、他の職場への広がりはありませんでしたが、改めて感染予防に気を緩めないことと、職場でのリスク管理の必要性を感じたところであります。

 小学校の運動会、保育園の運動会の招待をいただきました。家族、関係者、地域の皆さんが多数見守る中で、開かれることを願っています。

 伊那保健福祉事務所長も予想では、非常に感染力が強いが、重症化の傾向は見られず、今週から来週にかけて感染者数のピークになるであろうとの話です。村内の飲食店の賑わいが戻ってきて、かなり回復していることを感じます。経済活動や地域の活動が、自粛にならずにこのまま続くことを期待したい思いです。

 中川観光開発株式会社の令和4年7月1日から令和5年6月30日の期間の第53期決算がまとまりました。今期の業績は、前期対比で申し上げますと、宿泊49,282千円60%増、宴会12,956千円38%増、風呂・売店・食堂・キャンプ場等で34,038千円21%増、高齢者憩いの家、体験館等委託管理料収入36,163千円22%増合計132,439千円35%増となりました。最終損益は249千円でわずかではありますが黒字となりました。高騰する石油、ガス、電気、食料品は高値が続いており、これらの高騰分支援がなければ、2千万円の赤字決算になるところであります。中川観光開発株式会社の代表者である私からも、村からの支援に感謝申し上げます。

 今議会に審議をお願いしたく上程いたします議案は、条例、過疎計画の一部変更議案が3件、任期満了に伴う教育長及び教育委員任命案件2件、令和4年度一般会計歳入歳出決算、3つの特別会計決算、及び同年度水道・下水道事業会計歳入歳出決算の6会計の決算認定議案、令和5年度一般会計補正予算はじめとする特別会計、事業会計補正予算合わせて5つの補正予算議案の計16議案であります。

 20日間の長い審議日程ではありますが、慎重な審議の上に、賢明なご判断を賜わりご同意をいただきますようお願い申上げ、議会開会のご挨拶といたします。

令和5年9月7日 中川村長 宮下健彦​