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《村長の部屋》 令和4年12月議会定例会 閉会あいさつ

記事ID:0007737 更新日:2022年12月12日更新

 12月定例議会の閉会に当たり、一言ごあいさつをいたします。

 本議会に提出致しました12件の議案全て可決をいただきました。改めて、お礼申し上げます。
一般会計補正予算第6号の物価高騰支援では、介護保険事業所原油高騰支援交付金の追加分80万円は年内交付を行い、農業資材等価格高騰対策支援交付金につきましては、農家の該当費目の年内支出が完了次第申請書の早期提出を促し、交付金の早期支払いに努めて参ります。さらに施設園芸事業者に、燃油高騰対策として使用実績に応じて補助を行います。

 また、今国会会期中に第二次補正予算が成立し、各省の補正予算の内容が順次伝わってきています。新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金の中川村配分予算額とも合わせて年度内に実施すべき事業については定例会を待たずに議会に提案を申し上げてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 本年も3週間を切ろうとしております。振り返りますと、年の初めから新型コロナウイルス感染症第6波、夏には第7波、そして今第8波の波が起きている最中です。こまめな換気、手指消毒、マスク着用など日常対策を続けながら社会経済活動も停滞することのない「ウイズコロナ」の生活を続けていますが、今冬のインフルエンザの流行も考えられることから、可能な限り2種類のワクチン接種をお願いします。

 今年は、降雨災害等がなく道路、堤防等インフラの被災はありませんでした。また、コメ、果樹、野菜等農作物に対しての被害もなく概ね良い年だったと思います。但し、コロナの流行に関連して外食控えなどから、令和4年産の長野産コシヒカリの仮渡し価格は、前年比60kg当たり1,000円以上上昇したものの、コメの消費が思うように回復しない現状と在庫量との推計から、来年のコメの作付け面積の目安は、更に2%程減ることが示されており、水稲中心の農家の経営は依然厳しい中におかれています。

 ロシアのウクライナ侵攻から10ヶ月が経過しようとしていますが、停戦・撤退のメドが立っていません。黒海経由の小麦輸出は難航し、アフリカなど飢餓に苦しむ国がある一方、世界的に燃油高騰、原材料費の価格高騰、食料品に至るまで値上げが続いています。

 参議院議員選挙応援演説の最中、安部元首相が銃撃され亡くなるという、衝撃的な事件も起きました。その中で、政府与党である自民党国会議員と旧統一教会の歪んだ関係が明るみに出て、宗教団体への過度、破額な寄付行為から被害者を救済する法律が成立しました。

 北朝鮮は相変わらず、大陸間弾道ミサイルの発射実験を繰り返し、北アメリカをも射程に収める力を誇示し続け、世界第二の大国、中国は、アメリカ下院議長の台湾訪問を契機にして、台湾に対して軍事圧力を強めています。日本政府は、安全保障政策の3つの政策大綱を変更し、敵基地反撃能力保有、国産長射程ミサイルの改良増産等今までの「専守防衛」から、大きく踏み込もうとしていて、今後大きな議論を必ず呼ぶものと思います。

 師走という1年間の締めくくりで何かと気ぜわしい時期においても、コロナを意識した年末年始を迎えることとなりますが、よほどコロナ感染症が再拡大しない限り、感染対策を施して中川村成人式が実施されます。議員各位におかれましても健康に留意され、新年を迎えていただきますようお願いし、閉会にあたってのご挨拶とさせていただきます。

12月12日 中川村長 宮下健彦