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《村長の部屋》 令和4年12月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0007726 更新日:2022年12月6日更新

 中川村議会12月定例会の開催をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましては、それぞれご多用のなか、全員、定刻にご参集をいただきまことにありがとうございます。

 季節は晩秋から初冬へと移り、高山の頂は白く雪化粧し伊那谷の冬の美しさを際立たせる季節を迎えました。同時に、今年も残すところ一月を切っております。

 前回9月定例会以後の主立った村の取り組みについて申し上げます。

 発行株3,630株のうち村が2,112株の58%を所有する中川観光開発株式会社の株主総会が9月26日開催され、令和3年7月1日から令和4年6月30日に渡る第52期事業年度事業報告及び決算報告及び監査報告、並びに第53期事業計画案を提案し、原案どおり決定をいただきました。

 第52期事業年度は、昨年末から再拡大した第6波の新型コロナウイルス感染症と、今夏にかけて第7波が流行するという、収束が見えない中での営業となり、年明け後は、一時宿泊・風呂及び食堂の営業を全て中止するなどの苦しい運営を強いられました。加えて、ロシアのウクライナ侵攻の影響による食料品等の原材料費や、石油・ガス・電気等の価格高騰が経営を圧迫したことから、非常に厳しい営業結果となりました。

 コロナ禍における事業継続のため、ふれあい観光施設指定管理料及び燃油高騰で高齢者憩いの家指定管理料の追加支援、新型コロナワクチン接種会場使用料等1,700万円余の支援を村から受けたものの、マイナス10,268千円の損失決算となり、976千円の債務超過に陥っております。この件につきましては、会期中の議会全員協議会で詳しく報告申し上げます。

 現在は、全国旅行支援の後押しもあり、土・日を中心に宿泊客は多く順調ではありますが、コロナによる宴会の差し控えで宴会売り上げが伸びず、加えて光熱費や食材費などの物価高騰分が利益を圧縮する状況が続いております。

 日本で最も美しい村連合は、設立した10月4日前後を「ビューティフルデイ」として加盟町村・地域一斉に美化活動を展開しております。坂戸公園及び県道大草坂戸線坂戸橋前後の清掃活動を、坂戸橋保存会、北組壮年団の皆さん、美しい村ふるさと応援団、美しい村協賛企業社員の皆さんなど総勢24人で半日清掃活動を行いました。10月30日には、「美しい村まつりイン東京」で加盟町村の伝統芸能の披露や、物産展があり、村も特産品をもって参加しました。

 同日夜は、連合サポーター企業の皆さんと情報交換会を行って参りました。サポーター企業の紹介で、12月2日には中川村物産展イン東京神田の物産販売企画を行い、概ね完売してまいりました。

 また、連合加盟の再審査で高評価を受けた伊那市高遠町、中川村で2日間現地学習会を開催し、加盟町村、サポーター企業など関係者が座学と現地視察を11月11、12日の2日間で行ってまいりました。

 11月4日から6日の3日間は、村の文化祭が開催され、多種多様な出品作品を鑑賞する機会がありました。とりわけ6日の文化祭ステージ発表の部では和・洋舞踊・ダンス、太鼓・ドラムス、フルート演奏、金管楽器吹奏、ピアノ演奏と発表の構成も工夫されていて、久々に観客も多かったこともありますが、村民の皆さんのもっているエネルギーを感じました。

 歴史民俗資料館特別企画「小池彦右衛門さん旅に出る」も興味深い内容であったと聞いておりますし、アンフォルメル美術館企画展も実験的な取り組みが展開されるなど、文化の秋にふさわしい催しが開催されました。

 また、学校創立150年目にあたる今年は、中川西小学校が10月29日に、中川東小学校が11月12日に記念式典が執り行われ、それぞれの学校の歴史が紹介され、児童の特徴的な取り組みの発表も見させていただきました。小学校を支えていただいている地域、保護者の皆様にお礼を申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症の流行は、第8波の山に入っております。長野県では、11月27日には確保病床531床に対して376床の使用率70.8%となり、第7波のピーク8月21日の68.1%を超え、新規感染者1,295人を記録する事態となりました。また、11月28日の時点での県内の10月以降の死者125人は、死亡累計471人の4分の1を超えています。亡くなった125人の9割以上となる114人は、65歳以上の高齢者で、基礎疾患のある方と報道されています。

 村は60歳未満の方を対象に、BA・5型オミクロン株に対応する4回目のワクチン集団接種を11月に社会体育館で行いました。対象者2,115人に対して 48%にあたる1,007人が接種し、狙いとしておりました60歳以下で3回接種済みの対象者1,583人のうち、917人が今回4回目の接種を終えたことになり、率にして60%の方が抗体を得たものと考えております。引き続き、60歳以上の高齢者及び基礎疾患のある方を対象に12月16日から7日間の集中期間で接種を行ってまいります。

 11月24日発表の令和4年11月の内閣府月例報告では、基調判断として、「景気は、緩やかに持ち直している。先行きについては、ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、景気が持ち直していくことが期待される。ただし、世界的な金融引き締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要がある。」としていまして、10月の基調判断と変わりはありません。

 政策態度として、足下の物価高などの難局を乗り越え、日本経済の再生を図るべく、「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」を迅速かつ着実に実行する。と断言しています。

 本日の会議に提案しますのは、先にふれました中川観光開発株式会社の経営状況についての報告が1件、人事院勧告を受けて一般職職員の給与改定、議会議員の報酬の改定、常勤の特別職職員の給与改定等条例の一部改正が3件、職員の定年年齢の段階的な引き上げとこれに関連する条例を改正する条例が2件、会計年度任用職員の給与に関する条例の改正1件を提案いたします。

 また、半の沢橋にかわり、盛土して県道築造をするのにあたり村有地を売却する財産処分案1件の他、辺地対策総合整備計画の変更と小和田地区の土地改良計画の概要をお示しする2件の議案、農業資材、燃油価格が高騰していることに対して、農業事業者、介護保険事業所支援を柱とする一般会計第6号補正予算等補正予算3件を含めて、合わせて12の議案を提案いたします。

 何卒慎重なご審議のうえ、全員のご同意を賜りますようお願い申し上げまして、定例会開会のあいさつといたします。よろしくお願いします。

12月6日 中川村長 宮下健彦