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《村長の部屋》 令和4年9月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0007457 更新日:2022年9月12日更新

 おはようございます。中川村定例9月議会を招集致しましたところ、議員各位におかれましては、ご多用のところ定刻に参集いただき、誠にありがとうございます。

 さて、私事ではありますが、コロナ感染症に罹患し、10日間の自宅療養の後、9月5日から公務復帰をしました経過を報告いたします。

 8月24日の臨時会の後、少し咳が出る症状を自覚したため、南向診療所で抗原検査を受け、陽性が判明したため、その日から自宅療養に入りました。当日は副村長以下幹部職員数名と会議、また、議会での議案提案を行うなど多数の方の前で発言をしましたが、マスクを着用しての会議であり、居合わせた関係者の皆様は濃厚接触者に当たらないとはいえ、念のため抗原検査を受けていただきましたが、どなたも陰性で安堵をしました。

 自宅療養中は翌日25日に37.6℃の発熱があったほか、3日間ほど少し咳が出る程度の状態で済みました。自宅療養中は、伊南行政組合議会、広域連合会議は副村長に代行出席していただき、また、課長会、香害学習会などはオンラインで会議に参加するなど関係者の皆様に助けていただきましたが、ご心配と余分な手間をおかけしましたことを改めてお詫びを申し上げます。

 もう一つ、感染症の症状は個人差があるようですが、症状が軽く済んだことは過去3回のワクチン接種で免疫ができていたのではないかと考えておりまして、参考にしていただけるならば、現在4回目のワクチン集団接種を行っていますが、接種後の発熱等を恐れず、是非接種していただきたいと思います。

 第7波のコロナウイルス感染症のピークは過ぎたとはいえ、長野県では11日には1,075人、先週の日曜日に比べ400人ほど減少しました。中川村は8人の新規感染発表があり依然として高い感染者数が発表されています。小学校の大きな行事である運動会が行われる時期ですが、西小学校は学級閉鎖等があり、運動会を10月に延期せざるをえないようです。保育園につきましては、運動会の練習の音楽が聞こえてきますので、東小学校、両保育園とも新規感染発症者もなく運動会ができるよう願うところです。

 4年前の9月6日、北海道厚真町を震源とする震度7の北海道胆振東部地震が発生し、多くの死者、建物の損壊,道路、用排水路の寸断多数をはじめ、山塊丘陵地の至る所に崩落個所が発生する大惨事となりました。電力供給がうまくいかず、全道にかけて大規模停電が続く「ブラックアウト」が起きたことも記憶に新しいところです

 中川村と姉妹提携を結ぶ北海道中川郡中川町ですが、今年8月初旬、北海道北西部に停滞する前線の影響で町内を流れる天塩川の水位が氾濫寸前まで上昇し、耕地が冠水するなどの水害に見舞われたところへ、8月11日未明に震度5弱に続き震度5強の地震が発生しました。中川町の石狩町長に現地の地震の様子や被害などを電話でお聞きし、町民の皆様へのお見舞いを申し上げたところです。

 水害の後、職員は町民の避難確保、警戒態勢で不眠のところへ発生した地震対応で疲れが残る中、奮闘しているとのことでした。本州中央部と北海道北部で距離もあり被災応援に行くことができませんので、お見舞金と、リンゴを職員の皆さんに食べていただくようお送りいたしました。

 欧州では水不足が過去500年間で最悪の状況となり、一方、国土の3分の1が水没するパキスタンなど、世界各地で人々が過去に経験したことのないような異常気象、自然災害が相次いでいます。中国長江流域では連日40度を超える猛暑が続き、降雨が減り深刻な水不足と電力不足が起きています。欧州でも熱波、干ばつや暴風雨が起き、多数の死者や農業生産を中心に経済にも打撃を与えています。

 日本においても、6月下旬から7月初めにかけて記録的な猛暑が続き、暑さだけでなく8月中旬にかけて東北、北陸地方を中心に記録的な大雨となりました。

 四方を海に囲まれる日本は気象の変化を受けやすい国と考えていましたが、今や、地球全体が気候変動、気候危機に見舞われている現実を見るにつけ、自然災害に備えることの他に、気候危機に対処する行動を起こしていかなければと強く思う気象の事象が続いています。

 ロシアのウクライナへの侵略が始まって6カ月を経過してなお、停戦、撤退がされていません。石油、天然ガスのエネルギー供給が滞り、石油製品の値上げから、小麦をはじめとした食料の供給不足はアフリカなど食料輸入に頼る国々を飢餓に陥れています。ガソリン、天然ガス等燃油の高騰が続き、日本でも4月から始まった食料品の値上げは9月になっても続き、10月は最大6,532品目の値上げが予定されているとの報道があります。

政府は、9日に「物価・賃金・生活総合対策本部」の会議を開催し、次の支援内容を柱とした物価高への対応策を決めたようであります。

  • 所得が少ない世帯(住民税非課税世帯)に一律で5万円の支給
  • 9月末期限のガソリン元売り価格上昇抑制補助金の12月末までの支給延長
  • 製粉会社へ売り渡す輸入小麦価格を10月末まで据え置く
  • 6千億円のコロナ対応地方創生臨時交付金の追加枠を設け、子育て世帯や中小企業への支援を強化

 コロナ禍に加え、ウクライナ侵略が引き起こした物価高騰、エネルギー価格高騰など経済の混乱が深刻さを増す中、村民生活の防衛、商工業者、加えて農業者の事業継続のための追加支援が求められる時にあります。

 さて、本議会で審議いただくことは、1つ目は、中川村デマンドタクシー運行に関する新設条例の制定、及び中川村特別職の職員で非常勤の者の報酬及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例の2案件並びに、過疎地域持続的発展計画の変更に関する1案件の合計3件の議案を審議いただくこと。

 2つ目に、令和3年度中川村一般会計歳入歳出決算及び国民保険事業特別会計をはじめとする3つの特別会計の歳入歳出決算、令和3年度中川村水道事業、下水道事業の2事業会計決算合わせまして6会計の決算を審議いただくこと。

 3つ目が、令和4年度中川村一般会計補正予算及び国民健康保険、介護保険及び後期高齢者医療特別会計補正予算を審議いただくことであります。

 いずれも、前年度繰越金が確定し、また、地方交付税や補助事業などの額が確定したことに伴う予算補正であります。また、人権擁護委員の任期満了に伴い、新しく委員候補の方の諮問をいたしますのでこちらもご同意賜りますようお願い申し上げます。

 そして最終日になりますが、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種関係予算と、物価高騰下の村民生活防衛、事業者継続支援に関しての補正予算案等2議案を追加提案する考えでございます。

 一般会計歳入は、特別定額給付金等国庫支出金が4億3千万円余(△433,147千円)減少した一方、地方交付税の伸びが2億4千百万円余(+241,003千円)や、ふるさと応援寄附金の増等により、8千3百万円余の増。歳出は、新型コロナウイルス対応地方創生臨時交付金関連事業やワクチン接種事業等で1億8千万円余など、引き続きコロナ禍に対応した特別な支出がありました。

 1人10万円の特別定額給付金4億8千万円余の減等により、歳出全体では6千万円余の減額となりましたが、結果的に実質収支は4億36万円千円の黒字、単年度収支も1億5千27万円余の黒字決算となりました。

 財政健全化判断比率は、実質赤字比率、将来負担比率は共に数値なし、実質公債費比率はマイナス0.1ポイントと初めてマイナス数字となり、村の財政運営はおかげさまで概ね良好な状況にあります。

 各会計決算の詳細につきましては決算特別委員会においてご説明いたしますが、年間の取組みの到達点、成果と今後の課題も含めて担当部署から丁寧な説明に心掛けてまいります。

 今議会で上程いたします全ての議案につきましては、慎重な審議の上に、賢明なご判断を賜わりますようお願い申上げ、議会開会のご挨拶といたします。