《村長の部屋》　令和４年３月議会定例会　閉会あいさつ

　３月定例議会の閉会に当たり、一言ごあいさつをいたします。

　３月１日から18日の長い期間にわたる議案審議で、大変お疲れのことと思います。この中で、本議会に提出致しました24件の議案と、本日提出しました中川村村営水道条例の一部改正等２議案並びに監査委員の選任同意を求める議案の３議案につきまして、全て可決、同意を頂きました。改めて、お礼申し上げます。特に令和４年度一般会計予算につきましては、一部訂正をさせていただきましたが、施政方針でご説明した各種施策・事業予算についてご承認をいただきありがとうございます。特別会計を含め、計画した事業を着実に進めて参りたいと思います。

　ロシアのウクライナへの軍事侵略が開始されてから３週間が経ちます。ロシアは、国連総会での軍隊の無条件即時撤退の圧倒的多数での決議、主要７カ国を中心とする経済制裁の発動をしてもなお、国内情報統制、戦争反対の声を封じ込めながら、核兵器の周辺国への配備をちらつかせ、威嚇を続けています。ウクライナを脱出する国民は300万人を超え、ロシア軍の攻撃の先は、原子力発電所や病院など国を脱出できない市民に向けられていて、第２次世界大戦以後のヨーロッパ世界の最大の危機を迎えています。

　このよう国際情勢に即刻反応し、３月８日「ロシアによるウクライナへの軍事侵略の即時停止とウクライナ全土からの完全撤退を求める決議」を中川村議会全員一致して決議されたことに対しまして、改めて賛意をお示し致します。

　核兵器使用の現実性が高まる事態を受けて、「ウクライナにおける悲惨な戦争に対する平和首長会議（中川村も加盟しています自治体首長会で、会長は松井一實広島市長）会長メッセージ」が３月16日に発出されました。核軍縮は今まで以上に喫緊の課題となった事、核兵器の完全廃棄に向けた法的禁止がいかに重要で緊急を要しているかを世界に向けて発信したものですが、広く村民の皆さんにも知っていただくよう村の公式ホームページに掲載致します。

　新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置が解除された３月７日以後、長野県の発症者は一旦減少傾向を示したものの、再び増加する気配であり、長野県の警戒レベル５はしばらく維持されると考える必要があります。村でも、保育園、学校など集団生活を送る場所での発生が続きましたが、卒業、卒園の年度末にあたっていることもあり収まると考えています。

　中川村緊急飲食店等事業者支援給付金の申請は、現在12件、支給額215万円ほどとなっておりまして、これから申請件数・申請額とも増える見込みと担当課から聞いております。

　ロシアに対する経済制裁に関連して、石油、天然ガスなどのエネルギー調達が順当に行くとは言い難い情勢にあり、既に、日本だけでなく全世界でガソリンの小売価格に跳ね返って来ています。日本ではこれから電気料金の値上げが必至であり、特に燃料や電気の使用量が多い業種等こうした値上げにより大きな影響を受ける事業者の皆様の動向には特に注意をしなければならない状況にあると受け止めております。

　久しぶりの低温が続く厳しい冬も、一気に春に向かう暖かい陽気が続いています。５月の連休に田植えを予定する水稲農家は、既に、籾まき、芽だしの準備を終えたとの事です。果樹類も水揚げが始まる時期になってきまして、剪定に続き芽傷（めきず）処理などが予定より早まり、慌ただしくなる予感がしています。

　桜の開花は昨年より６日ほど遅れるとの予想がされ、３月末から４月のはじめにかけての開花となる見込みです。大草城址公園の桜祭りは今年から中止となりましたが、桜のライトアップを行い、夜桜を楽しんで頂けるよう村観光協会がこれを引き継ぎ、主体となって準備をしています。出店も警戒レベル４に下がったなかでの計画ではありますが、坂戸橋周辺の桜を楽しむことに代えて、村民の皆様には大草城址公園にお出かけ頂きたいと思います。

　議員各位におかれましても、観桜、小さな集まり・親しい人の間での小宴会など、景気浮揚にもお力をお貸しいただきます事と、健康には特に留意され、新年度を迎えられることをお願いしまして、３月定例議会閉会にあたってのご挨拶とさせていただきます。

　長期間のご審議お疲れ様でした。また、ありがとうございました。

令和４年３月18日
中川村長 宮下健彦

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