《村長の部屋》　令和３年第３回臨時会　冒頭あいさつ

　２期７年間村議会議員としてご活躍いただきました、鈴木絹子さんが５月１日お亡くなりになりました。唯一の女性議員として、男女同権から議会構成に男女比率をあてるクオーター制度の導入、格差が広がる社会の中で子どもの食の貧困から「こども食堂」の開設、マイクロプラスチックが生態系に与える悪影響から、プラゴミを出さない取り組みの推進など多くの示唆に富んだご質問をいただきました。　また、議会推薦をいただき、監査委員としてもお勤めをいただきました。議員活動の半ばで、やり残したことがさぞ多かったことと思います。つつしんで、ご冥福をお祈り申し上げます。

　改めまして、皆様おはようございます。

　３月中川村議会閉会から間もまく、第３回臨時会をお願いいたしましたところ、議員各位におかれましてはそれぞれ、ご多用のなか、定刻にご参集をいただきまことにありがとうございます。

　ここで、先に行われました４月20日告示の中川村村長選挙におきまして、無投票となり再選となりました。告示日が同じ青木村、北相木村村長選挙も立候補者が１名であり同じく無投票で３人の村長が決まりましたのは、コロナ禍にあっての政策議論、選択を有権者が求めるというより、第一にすべきことはコロナの対策であり、村の経済の回復策を期待する結果としての無投票であると感じております。

　２期目の村政運営につきましては、６月定例会でご質問等あろうかと考えております。もう１期お引き回していただくことをお願いし、ご挨拶といたします。

　さて、コロナ感染が沈静化する気配がなく、管首相は４月25日から５月11日の間、ゴールデンウイークを意識して人の動きを止め、短期間で感染者を押さえ込むため緊急事態宣言を、４都府県を対象にして発令しました。村も、GWの前に、感染予防を呼びかけ、緊急事態宣言下の都府県との往来の自粛、３密を避けた生活の基本など呼びかけてまいりました。

　GWを楽しみにしていた子ども、ご家族が村にいて楽しめるように様々な企画が開催され、農業観光交流センターではGW特別企画「エンジョイなかがわウォークラリー」は、オリエンテーリング形式で隠れた村の文化財等を訪ね、ポイントをためて協賛店からサービスを受ける催しに32組128人の親子の参加がありました。

　陣馬形山キャンプ場は、雨天にもかかわらずテントサイトは感染対策を図り距離を保った利用をしていただき、日帰り客も混雑することなく山頂からの眺めを満喫していただいた模様です。SNSの投稿からは、有料化でもゆったりとした山頂でのキャンプを楽しむことができ概ね満足いただいているものと感じています。桑原キャンプ場も土日に限定していますが、予約は満員であり四徳キャンプ場とは違った層の客を呼び込める魅力を秘めていると感じています。

　今GWは例年になく雨にたたられ、また、アルプスでは顔を覗かせる雪形を隠すなどかなりの冠雪があるなど寒い大型連休であったと思います。天候不順で心配した霜の害はまったくないわけではありませんが、果樹は今のところ収量は例年並みの予想とのことであり、昨年のような異常な長雨と異常な暑さの連続した日がないことを祈るばかりです。

　５月４日には、かつらの丘マレットゴルフ場管理棟を改修し、中川地域活動センターが開所し、運営をしていただく一般社団法人ソーシャルファームなかがわの皆さん、議会から議長、松澤厚生文教委員長、柳生前委員長、地権者、葛北地区総代さんなど関係者が集まり内覧を行いました。

　５月７日を初日として、65歳以上の高齢者の方を対象に新型コロナウイルスワクチン集団接種を開始しました。会場は社会体育館です。１日あたりの接種者を120人と見込み、７月末までに接種を完了する計画で進めますが、初日は105人の接種でした。１バイアルから５人分の接種ができますので、無駄をなくし、５の倍数人で120人に近くなるよう調整し進めてまいります。

　さて、本日の臨時会には、専決処分しました６つの案件の承認と文化センター空調設備工事等改修工事の請負契約を締結する１議案を審議していただきたくお願い致したものでございます。

　承認案件は、令和２年度歳入歳出予算が確定してまいりましたので、歳入・歳出とも決算額に近づけるための最終補正に伴うもの５件と税条例の一部を改正する条例の専決処分１件であります。

　議案につきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例の定めに沿いまして、５千万円以上の工事の仮契約を正式なものとして早期に着手し、完成を早くするためのものでございます。

　何とぞご同意を賜りますことをお願いしまして開会に当たってのごあいさつといたします。

令和３年５月11日　中川村長　宮下健彦