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《村長の部屋》 JR飯田線伊那田島駅で、秘境駅号の乗客に村をピーアールしてきました

記事ID:0004279 更新日:2020年11月18日更新

 飯田線には、秘境駅が数多くあります。全国の鉄道を乗り継ぎ、秘境駅めぐりに情熱を注ぐ牛山さんという方が独自に番付していますが、この度、JR飯田線伊那田島駅がランキング200位に認定されました。

 2010年から運行を始めて10周年となる今年は、伊那田島駅に急行秘境駅号が停車することになり、この機会に中川村の風景と果物の里を乗客に売り込むチャンスと考え、11月13・14・15日の3日間に、伊那田島駅のホームの外で村観光協会役員等10人ほどで、乗車記念にリンゴ(シナノゴールド、フジ)を1個ずつプレゼントしました。

 駒ケ根駅始発の秘境駅号は、伊那田島駅に停車すると同時に、ホームには乗客があふれ、列車を背景に車掌さんと写真を撮る人、ホームから降り、間近に迫る南駒ケ岳とリンゴ畑を写真に収める人、近くのもぎ取り園に走る人、イベントを盛り上げようと駆けつけてくれた「ナカハマン」を見つけて写真に納まる人などなど、人々でごった返しました。そんな中、ホームの外でリンゴを手渡しし、観光パンフレットを配ってきましたが、「三密」を避けようもないごった返しの7分間の停車の後、笑顔で手を振る見送りの人々に見守られながら、列車は飯田駅へと向かって走って行きました。

 14日には、中川村在住の一組のご夫妻が伊那田島駅から列車に乗車されました。豊橋市で一泊し、市内観光の後、再び急行秘境駅号で終点の飯田駅に戻るツアー旅行に応募したところ、なんとか予約できたとのこと。すてきな旅になることを思いつつお見送りをしました。
3日間の限られた時間で五百人余の乗客のみなさんに“果物の里なかがわ”を売り込めただろうかと思いつつも、またとない機会を得ての取り組みでありました。

 ちなみに、秘境駅号10周年を記念して「飯田線秘境駅号10枚組切手シート」を郵便局で発売しています。伊那田島駅も堂々のランク入り。中川郵便局、田島郵便局でお買い求めいただければと思います。

 大正9年11月に伊那電気鉄道伊那田島駅が開駅したことが片桐村史に記されています。当時の賑わいは想像するのみですが、さぞかし多くの乗降客で賑わったことと思います。私も、この駅から飯田方面の高校に通った当時を思い出しました。

 乗客は少なくなって寂しいものがありますが、通学、通勤には必要な駅であり、地球温暖化防止の面からも鉄道は大量輸送に向いていることから、再び飯田線に乗客が戻るにはどうすればよいかなど、いろいろなことを考えつつも、夢のような喧騒の3日間でありました。

JR飯田線秘境駅号