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《村長の部屋》 憩いの家、望岳荘の薪ボイラーに火入れを行いました

記事ID:0003659 更新日:2020年7月1日更新

 平成28年度に、中川村森林バイオマス活用構想を策定し、森林のエネルギーを使ってどんなことができるか研究会を立ち上げて以降、山から材を切り出し、集材し、割って乾燥させ、薪燃料として使う一連の仕組みを研究し約4年の経過を経て、本日7月1日、薪ボイラーの燃焼稼働にこぎ着けることができました。

  上伊那地域振興局林務課長様はじめ、薪を供給する仕組みを作り動いていただいている木の駅実行委員会代表宮澤優人様、薪材加工を担う、「ふるさとづくりやらまいか」代表桃沢傅様はじめ関係者の皆様の出席をいただき火入れ式を行いました。

 薪ボイラーで高齢者憩いの家(望岳荘風呂)の湯を温め、また一部床暖房の熱源として村の木材が役立ちます。導入した薪ボイラーは、重油の7割を削減し二酸化炭素換算で年間120トンの削減効果があります。

 森林資源を活用するには、薪材の切り出し、間伐材の搬出等人の手を経由しなければなりませんし、丸太を割り、乾燥してはじめて燃料たる「薪」になります。搬出を多くの村民に担っていただくために搬出量に応じて、中川村のみで通用する地域通貨券「イーラ」と交換し、イーラを使って、飲食費や商品を購入する経済循環も同時に生み出す仕組みが動き始めました。切り出す会員は30名とまだまだ少ないのですが、多くの人が関わり薪材の切り出しができるよう、木の駅実行委員会を支えていきたいと考えています。

 昨年冬から、地球規模で進む気候温暖化に非常事態を宣言する自治体が相次いで生まれました。産業革命以後人間の生産活動に沿って排出される温室効果ガスである二酸化炭素に原因があることを否定する人はもはやいません。生活を見直しても、化石燃料を使う生活を止めることはできませんが、代替エネルギーに太陽光やバイオマスエネルギーに転換できるところは前に進めなければと思っています。

 新型コロナウイルスにより止まっていた人の往来も始まっています。今日を境に、憩いの家の風呂、望岳荘の食堂と宿泊の営業も再開しました。

 村民の皆さんも、薪で炊いた「おら方の風呂」に入りに来ていただきたいと思います。そして、お知り合いの皆様にも大いに奨めていただくことお願いし、望岳荘薪ボイラー燃焼稼働開始の報告と致します。

令和2年7月1日 村長 宮下健彦

望岳荘バイオマスボイラー火入れ式