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2月11日(祝日)中川文化センター内、前庭及び駐車場を会場にして、森林に関係する催しが開催されました。「今、伝えたいものがある。森の恵み、木のチカラ、村の誇り」を合い言葉に、主宰者である信州なかがわ森林フェスティバル実行委員会・木の駅実行委員会の意気込みと多様な催し、見て笑い、食べておいしく、聴いてみてしみじみ感じ入ることができた「ごちそうの数々」の当日の一端を報告します。
この催しの狙いは、昨年秋に始動した「信州なかがわ木の駅プロジェクト」の活動を村民他に更に広げて知ってもらうと同時に、森の恵み、潜在能力を体感してもらう目的で開催したものです。
大きく3つの催しで、
1 北海道中川町で毎年開催のKIKORI丸太レースの中川村版レース 11チーム33人のトーナメント方式で、優勝30,000イーラに一攫千金をもくろむ男達(かわいい小学生チームにも手心加えない大人にブーイングも)
2 先人の生活を聞き書きで繋ぐ発表会と「山里に魅せられて」と題して、自称山間僻地離島愛好家、NPO法人山里文化研究所清藤奈津子さんのミニ講演
3 「食」・「遊」・「山」・「木」をテーマに出店とワークショップ、木工・苔玉教室
と多種多様な催しあり、1日いても飽きないなかで、会場には600人ほどの人達が訪れていました。
中川村在住、出身の9人の高齢者(お一人は、103才の天寿を生きた方)の話し手から聞き取ったそれぞれの人生を9人の聞き手がまとめた「山に生き、里に暮らす」の手記の中から、聞き手が印象深いくだりを読み、話し手が説明を加えるという、素朴な話があり、傾聴しました。
四徳ご出身で、駒ヶ根市在住のお一人(今でも、木を育て、山に親しむ生活をされている。)を除いては、お話をしたことのある方々ばかりでしたが、若いときからの生活、子どもの時から、学校に通い、勤め、結婚し、今にいたるまでの様々な人との出逢い、経験など初めて知ることばかりで、新鮮でした。
街中や都会の生活では得られない、自然の中での生活の営み、工夫、それなりの苦労、ハチャメチャと思うような経験など語り手の方々の生活の深みというか幅の広さを感じると共に、皆さん、生き生きと生きていると感じる背景は、たどってきた人生に自信と誇りをもっているのだと思った次第。
信州なかがわ木の駅実行委員会発行の「山に生き、里に暮らす」は、1冊1,500円。
思わず引き込まれて、短時間で読めますので、是非ともお読みいただきたいと思います。
お問い合わせは、振興課耕地林務係までお願いします。
令和2年2月12日(水曜日) 中川村長 宮 下 健 彦