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《村長の部屋》 令和元年12月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0002295 更新日:2020年1月17日更新

 おはようございます。
 中川村議会12月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私にわたりご多用のところご参集賜り、誠にありがとうございます。
 アフガニスタン東部で活動してきたNGOペシャワール会の現地代表の医師中村哲さん等が4日、車で移動中に銃撃され死亡したとの報道が昨夜有りました。
 1991年に現地に診療所を開設し、1万6500ヘクタールの荒野を緑地と農地に蘇らせるなど、信頼と尊敬の日本人であったようです。清貧にあって、高い志をもち、現地の人々と一体となった象徴的な日本人指導者が亡くなり悲しく、非常に残念であります。
 諸外国で活動する現地NGOや2年の期限付きではありますが毎年、海外に派遣される海外協力隊の人達にたいして、日本から活躍と共に、無事に帰国されることを願うばかりです。
 師走を迎え、なにかと慌ただしく感じる季節となりました。例年にない暖かさでありますが、11月28日、姉妹町村の北海道中川町石垣町長が来村された際、陣馬形山に登り伊那谷を一望していただく機会を得ましたが、山頂は若干の雪降り、ササの葉もううっすら雪化粧した様子に、冬の時期の到来を感じました。
 村内の果樹農家を訪ね、干し柿づくりの様子、リンゴの選果についても視察をしていただきました。干し柿は、収量は昨年を下回るものの、大きく、干し上げも順調とのことですが、りんごは、春の遅霜に加え、台風19号の強風による落下果実、枝ズレなど収量、品質共に今一つとのこと。糖度は十分高く、昨年の褐斑病による糖度の低い果実のようなことはないようです。村内のりんご農家にお聞きしましたが、贈答品扱いの一級品が少ないようであります。
 9月29日に陣馬形山ヒルクライムレースを実施しました。当日降雨を心配しましたが、雨降りも無く、218人のエントリーで全員が完走とは行かなかったものの、参加者全員で陣馬形山頂上からの伊那谷の風景を堪能してもらい、改めて、実走したものの得られる達成感とともに、中川村からのみ見られる景色を記憶に止めていただいたものと思います。参加者からの多くの感想は、初めての大会とは思えない、行き届いたものであったとの評価であります。実行委員の細やかな準備と、総勢150人近い協力ボランティアの当日の支えがあればこそであります。反面、実行委員の過重な負担もあり、来年度以降の開催方法も根本的に見直さなければとも感じております。
 また、11月23・24日には第20回アルプス展望さわやかウオークが開催され2日間で450人ほどの参加がありました。節目にあたるころから、いつものコースを逆に歩くなど、工夫を凝らした大会としました。昨年より参加者数は少なかったものの、2日とも晴れ、特に2日目は、朝から伊那谷特有の朝霧に包まれたなかでの出発から、霧が晴れて麓に残る紅葉の名残を感じながら、晩秋の中川の里を満喫してもらうウオークデイとなりました。ここでも、支えていただいた多くのボランティアの皆さん、協賛企業の皆様にも合わせて感謝申し上げます。
 このほかにも、10月にはふれあい福祉広場が開催されました。サンアリーナ会場が定着した感があります。近年では、参加者が非常に多く、多彩な催し、発表がされ、幼児から高齢者まで、健常者も障がいをお持ちの方も一緒に触れあいができる楽しい1日になりました。
 11月には村の文化祭が開催され、文化展とステージ発表が行われました。文化展とステージ発表とも鑑賞させていただきましたが、趣味の延長とは思えない作品に感心し、楽しみにしていた中孫亭信修さんの新作落語をお聞きし、わかり易さのなかに、登場人物をユーモアたっぷりに描ききっていて感心いたしました。東京で開催された、アマチュア新作落語「サムワングランプリ大会」の最高賞を受賞されたようです。
 産業祭として、中川村商工祭、定着しているJA上伊那支所も開催され、大勢の人、特に中学生、小学生も手作りの作品や菓子を販売するなど商工祭は昨年以上の賑わいを感じました。
 11月27日には、全国町村長大会が東京都で開催され、出席をして参りました。急速な人口減少、少子化、基幹産業の農業の衰退など多くの課題を抱えるなかで、「東日本大地震、熊本地震及び大型台風・豪雨災害等からの復旧・復興の加速を図り、激甚化・広域化する自然災害に対する全国的な防災・減災対策の強化」、「第2期地方創生の更なる推進」、「TPPや日欧EPA、日米貿易協定の影響を見据え、国内農林水産業対策に万全を期すこと」など12項目の決議を満場一致で採択し、役員手分けで、関係省庁へ要請行動を行いました。
 先立つ、15日は、全国過疎連盟総会が開かれ、平成3年3月末をもって期限切れとなる過疎地域自立促進特別措置法に続く、新たな法律の制定を求める大会ともなりました。
 全国町村長大会決議にもあります、激甚化し常態化する自然災害に今年も見舞われる事態となりました。長野県には台風19号の記録的な豪雨により、千曲川が破堤し、洪水に見舞われ甚大な被害が発生しました。お亡くなりになられた方々のご冥福を祈ると共に、一日も早く元の生活に戻られるよう復旧を願うばかりですが、永久凍土の凍解、豪雨、大規模な山火事の発生等の地球規模の環境の激変は、温室効果ガス、二酸化炭素濃度の急上昇にあることを疑う余地はなく、豪雨対策に、道路の強靱化、河川の堤防嵩上げ、崩壊危険谷間の砂防堰堤の設置など急務であると同時に、温室効果ガスの排出削減の取り組みを進める必要があります。
 村は、地球温暖化対策実行計画を今年策定いたしました。パリ協定に基づき、2030年度には、2013年度比で、温室効果ガス26%原を上回る40%削減目標を掲げ、実行ある取り組みを行う事を計画しています。その一つが、望岳荘に導入する薪ボイラーによる重油の削減を図るものであります。
 一方、この削減目標では、地球の回復力を失わせてしまい、2℃の上昇を超えて1.5℃に削減しようという方向に世界は舵を切りつつあります。
 先ず、村の公共機関からの二酸化炭素排出量削減は、実行計画に沿って確実に進める必要があると考えております。
 さて、本会議でご審議をいただくのは条例改正議案14議案と、令和元年度一般会計補正予算と特別会計、水道事業会計補正予算と特別会計、水道事業会計補正予算の6議案併せて20件の議案でございます。
 令和2年度から始まる会計年度任用職員の給与等に関する新設条例及び関連する条例の一部改正、議会からご指摘のありました、基金の運用目的の明確化と災害に備える基金の新設に関しての積立基金条例等ボリュームのある提案でございます。
 何とぞ慎重なご審議をいただき、ご承認賜りますようお願い申し上げ、議会開会のご挨拶といたします。

令和元年12月5日  中川村長 宮 下 健 彦

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