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《村長の部屋》 令和元年6月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0001369 更新日:2020年1月17日更新

 おはようございます。
 中川村議会6月定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、公私にわたりご多用のところご参集賜り、誠にありがとうございます。
 季節は新緑が眩しい初夏から、梅雨を経て夏へと移行しようとしております。
 冬が暖かく、昨年と同じように早い春を迎えるものと思っておりましたところ、3月下旬から4月にかけては、氷点下となる低温に加えて、4月10日には今冬(こんとう)一番の積雪に見舞われました。桜の開花が遅れるだけで無く、樹木の枝折れなどが原因で村東部地域での2日間の停電があったばかりでなく、4月27日の強い霜により、りんご、梨、梅及び柿などの果樹の結実にも大きく影響し、果樹を中心に被害総額19,800千円と推定しております。
 小梅の村一番の生産者にお聞きしたところ、例年の20%ほどの収穫量しかなく、これからの大梅の収穫にも期待が持てないと落胆が隠せない様子でありました。上伊那北部の伊那市、箕輪町でも被害が大きく、毎年の降霜対策についても考えなければと思っている次第です。
 令和の時代が始まりましたが、内閣府の月令経済報告5月によりますと、総評として、「景気は、輸出や生産の弱さが続いているものの、緩やかに回復している」として、先行きは、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、米中の貿易摩擦、関連する中国経済の先行き、EU含む海外経済の不確実性、金融資本市場の変動など留意が必要と述べており、日本も世界も景気の減退から悪化に向かっている懸念が強くなっています。
 アルプス中央信用金庫が、伊那谷・経済動向、中小企業景気レポートを4半期毎に出しておりまして、4月レポートでは、「上伊那地区内の業況を総合的に見ると、良かったとする企業は20.1%(前期24.0%)、悪かったとする企業は40.2%(前期25.1%)と19.0ポイントの下降で、業況感は大きく落ち込んだ。」としております。製造業、建設業、卸売業、小売業、サービス業及び不動産業それぞれの業種毎の調査を元に、総合判断しており、地元の上伊那でも景気後退がはっきりしてきており、来期の見通しについても今期とほぼ同様の悪化の幅を予想しています。
 5月の末に、米国大統領が日本を訪問しました。日米2国間貿易をめぐって、自動車部品及び完成品など米国への輸出品にかかる関税額の引き上げと米国産農産物の輸入についてTPP以上の譲歩を迫られるのではとの疑念は、8月以降に交渉結果が先送りされましたが、依然として強く残っております。
 新しい会計年度になり二月が経過しましたが、この間、各分野の事業報告と決算、令和元年度の事業計画と予算を検討する総会が次々と行われ決定してきております。新年度事業がスタートする一方で、平成30年度事業の繰越し事業として、役場非常用電源装置更新、3校の教室エアコン設置事業、担い手確保・経営強化支援事業による農業機械等導入、陣馬形の森公園駐車場整備事業、大草中央線・谷田黒牛線等3路線の改良工事等がありますが、予定工期内の完成をめざして事業を進めております。5月には記録的な暑さを経験しまして、3校のエアコン設置事業は6月末完成をめざして工事を進めているところです。夏休み前の暑さがピークに達するまでには、快適な環境で学習ができるものと想像をしております。
 さて、本議会でご審議をいただくのは、平成30年度村一般会計の繰越となりました事業の繰越明許費繰越計算書及び中川村土地開発公社の経営状況について報告をさせていただきます。加えて、中川村税条例の一部を改正する条例他2つの条例の一部改正、及び平成30年度一般会計補正予算をはじめとする5つの特別会計補正予算並びに水道事業会計補正予算を専決処分いたしましたので合計10の専決処分の報告を行います。
 議案は、条例の一部改正が2件、巡回バスの購入を致しましたので、財産取得議案が1件及び令和元年度一般会計、特別会計の補正予算案5議案と水道事業会計補正予算1議案の合計9議案を審議していただきます。
 何とぞ慎重なご審議をいただき、ご同意を賜りますようお願い申し上げ、議会開会のご挨拶とします。

令和元年6月10日
中川村長 宮 下 健 彦

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