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《村長の部屋》 中川人形浄瑠璃第7回定期公演を鑑賞しました

記事ID:0001366 更新日:2020年1月17日更新

 村長の挨拶の様子会場の様子 人形を操る黒子三味線を演奏する様子   タイトルなし 

 中川人形保存会が発足したのが、平成24年。定期公演も7回を数えるに至り、今回は演目も三番叟(さんばそう)、傾城阿波鳴門(けいせいあわのなると)―順礼歌の段―、そして、安珍と清姫の悲恋を題材にした日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら)―渡し場の段―の三つの演目が披露され、150人を超える村内外から訪れた観客で賑わい、熱演に大きな拍手が送られていました。
 発足当時から村の伝統文化として復活し、継承されていくことに密かな期待を持っていました。上方から入った人形浄瑠璃の文化は、私が知る限りでは阿南町の早稲田人形、飯田市龍江の今田人形(人形遣い、大夫の語り指導から、衣装にいたるほとんどの指導、助言をいただいている。)、上郷黒田人形、上伊那には箕輪町上古田の古田人形などが今も残り、地域や中学生らのクラブ活動の一つとしてしっかり受け継がれているようです。
 天竜川の東側の伊那山脈を越えた谷筋には、伊那谷地方の伝統芸能の代名詞ともなっている大鹿村の大鹿歌舞伎、伊那市長谷の中尾歌舞伎が上演され続けているなど、伝統が生き続く地域という感があります。
 年を重ねる毎、着実にレパートリーが増え、細やかな人形の動きに三味線と太夫の語りが一体感を増し、人の情感に訴える場面が増えてきたと感じます。確実に進歩していると思いました。
 原点の横前人形芝居が、二子玉川の子供たちの戦争中の疎開を縁に感謝の気持ちで送られた、名工天狗久の人形頭(昨年、縁者の方から再び頭1首が寄贈された。)が復活のきっかけになったことにも、人形の持つ不思議な力を感じます。
 西小学校の人形クラブも5年目を迎え、活発に活動が行われているとのこと。長く息づく中川村の文化として、成長していかれると嬉しく感じます。外国人も人形の操作に参加していて、日本人だけでなく、人間の心に訴える力を持つものと改めて思う上演に、満足の1時間半でした。

平成31年2月19日(火曜日)
中川村長 宮下健彦

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