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2月11日(祝日)、中川文化センター前庭と駐車場をメインにして、森林に関係する催しが開催されました。CEKで概要は放送されると思いますが、開催会場の様子、主宰者である木の駅実行委員会の意気込みと参加者の多様な顔ぶれなど当日の一端を報告します。
この催しの狙いは、昨年秋に始動開始した「信州なかがわ木の駅プロジェクト」の活動を知ってもらうと同時に、伐り出す仕事、木工や建築利用、燃料利用に至る全ての木の関係者の交流を活発にする目的で開催したものです。寒い屋外での催しになりましたが、いろいろな薪ストーブの実燃焼出店、クロモジ枝の楊枝削りコーナー、山仕事道具の展示説明、木加工製品の販売など様々な出店があり、珍しくもあり楽しい一日になりました。
文化センター内では、飯田OIDE長姫高校コンピューター制御部の「高校戦隊テックレンジャー」の本年度最終の演技があり、多くの親子連れで賑わっていました。親子連れがそのまま木工教室に流れたことから、エントランスは釘打ちの音、子どもの歓声などうれしい混雑ぶりでした。文化センター前庭では、木や山に関係する村内15団体の活動の発表があり、山林の管理、林産物の生育整備、林家・農家民宿に携わる皆さんなどの活動の一端を知ることができたところです。
木材がそれなりの値段で売れない、薪を燃料にする生活は難しい等、山が遠くなっています。村面積の8割以上を占める広大な山林を忘れ、私たちは、残る2割の治水、道路整備、宅地の開発、耕地の規模拡大整理などに富をつぎ込んでいます。ちょっと山に目を向ければ、そこには資源が溢れていて、手の入れようによっては得られる物が必ずあると思います。
森林資源を活用する木の駅プロジェクトは小さくても、持続的に行われれば将来必ず実を結ぶであろう取組みだと感じます。2月24日(日曜日)には、林地残材共同搬出会と称して飯島町七久保三林地籍の村有林の間伐材を皆で出す事業が計画されているようです。「おもしろそう」でけっこう。詳細は耕地林務係に聞いていただき、多くのみなさんの参加を心待ちにしています。
平成31年2月18日(月曜日)
中川村長 宮下健彦