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《村長の部屋》 中川村発足60周年記念植樹祭の挨拶

記事ID:0001353 更新日:2020年1月17日更新

 5月27日日曜日午前10時から、飯島町七久保地籍の中川村有林で植樹祭を行いました。村発足60周年を記念しての植樹祭です。
 当日は、南信森林管理局長、上伊那振興局林務課長のご来賓を迎え大勢の村民のみなさまの参加を得て、総勢155人の大規模な植樹祭となりました。参加者は、村民だけではなく、森林づくりでご協力いただいているお世話になっている八十二銀行の職員の皆さんや、豊信合成(株)の従業員の皆様にもご協力いただいての作業でした。村木であるヒノキの苗木を約2,500本、およそ1ヘクタールの山林に植え、両小学校のみどりの少年団のみなさんと大人が一組になり協力しての植樹は、1時間20分ほどで植えきることができました。
 植え終わった後、上伊那森林組合の大型機械を使っての伐採と、枝払い、規定寸法に切り落とす作業実演や胸高直径60センチメートルもある、林年90年余のヒノキを狙った方向に切り倒す実演があり拍手喝采でした。特筆は、ロープを枝に掛けて自在に登り、チェーンソーで、高い枝を切り落としながら、地上に降りるデモは圧巻の感がありました。小学生もこの姿を見て、山に興味を示してくれたらと思いました。
 ちなみに、植樹地は、先人が育てた林令90年のヒノキの伐採後です。木材価格低迷とは言え、430万円ほどの売り上げがあった山です。みどりの少年団の子どもが、高齢者となるころには、立派な森林となると期待しています。
 以下、当日の主宰者を代表して挨拶いたしました。

挨 拶


 植樹祭に参加いただいた村民のみなさん。休日にかかわらずご参加いただき、たいへんありがとうございます。主宰者を代表して、一言ご挨拶を申し上げます。
 日頃から、山の木を育て、水源を保持し、緑をはぐくみ、ご指導をいただいております林野庁南信森林管理署長様、上伊那地域振興局林務課長様には公務ご多用の中ご出席いただき、誠にありがとうございます。今後も、ご指導のほどよろしくお願いします。
 また、豊かな森林環境づくりに、以前からご協力いただいて居ます八十二銀行飯島支店長服部様はじめ駒ヶ根・飯島支店の職員の皆様、地域づくりにご理解とご協力をいただいて居ます地元企業豊信合成株式会社の皆様、中川村建設業協会の幹部役員の皆様方にも休日返上で参加いただいていること重ねてお礼申し上げます。
 さて、みなさん。村の森林整備の企画であります植樹祭は、平成13年(今から17年前)に、ここ、飯島三林地籍で行って以来であります。ご承知のように、今回は村発足60年を記念して、植樹面積1ヘクタールにヒノキの苗を2,500本を植え、総勢140人が植樹する、久々の規模の大きい植樹祭となりました。ヒノキがこの後50年、60年と育つころには、私たちの年代の多くはこの世には居ませんが、参加いただいたみどりの少年団の小学生のみなさんがおじいさん、おばあさんになるころ鬱蒼とした森を形成し、豊かな水を蓄え、土砂崩落を防止し、酸素を供給する、循環サイクルを形成するものと期待しています。
 木を「木材価格」という点で見れば、価値が低いという現代の事情がありますが、生産活動で人間が放出した炭酸ガスを吸収し、酸素を供給する、緑のダムとしての「森林の価値」は計り知れないほど大きなものがあります。
 村は、再生可能エネルギーとして、木のエネルギーに注目し、針葉樹の間伐材、広葉樹などを薪として利用する取り組みを始めました。これを、「木の駅」と呼び実証実験を行い、先頃まとめがされましたが、約27立方メートルの薪が切り出され、集材し、その価格は中川村だけに通用するお金、地域通貨(里山券)として消費される仕組みに一定の目処が立ったところです。11月以降の集材・乾燥薪化、熱源利用に夢が膨らんでいるところですし、何よりも石油などの化石燃料の消費を減らし、循環型の炭素消費をすすめることに非常に大きな意義があると感じています。
 そのためには、将来を見越して、木を植えるスタートから始めたいと思います。1人目標は、18本です。怪我なく、皆で汗して植えましょう。
 結びに、本日ご参加の村民の皆様、関係機関の皆様はじめ、ご来賓の皆々様のご健勝とご活躍を願い主宰者を代表してのご挨拶とします。本日は、たいへんお疲れさまです。

平成30年5月27日
中川村長 宮下健彦

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