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《村長の部屋》 令和6年12月議会定例会 閉会あいさつ

記事ID:0010910 更新日:2024年12月11日更新

 議会の閉会にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

 本議会に提出致しました1件の条例一部改正、一般会計補正予算並びに下水道事業会計補正予算等3議案、全ての議案を即決いただきました。改めて、お礼申し上げます。

 さて、国連気候変動枠組条約第29回締約国会議(COP29)がアゼルバイジャン共和国で開催されました。日本をはじめ各国に求められる約束・パリ協定目標(2050年までに気温上昇を2℃以内に十分抑えるとともに、1.5℃に抑える努力を継続する)に向けた順調な温室効果ガスの削減、資金拠出はじめ、技術・人材等多方面の発展途上国支援、カーボンクレジット市場の実効ある方法の見直し等課題を整理することに留まりました。

 とりわけ、ロシア、中国、及びインドの排出増化、トランプ政権の枠組み離脱が確実視されるなど、足並みの揃わない状態での温室効果ガス排出削減の将来見通しの厳しさも報じています。

 議会開会中、イスラエルによるガザへの執拗な空爆と、イスラム過激派ハマスの応酬が続き、一時停戦すら見込めない状況にあります。そうしたなか、隣国シリアでは、ロシアがウクライナ戦争に主力を投入する間隙をついて、反政府勢力が勢いを増し、わずか2週間足らずで地方都市から首都に迫り、ついに2代続いた独裁政権が崩壊しました。イラン、ロシアの影響力の弱体化が、中東地域の混迷に拍車をかけることを報道しています。

 隣国韓国では、政権与党への求心力崩壊の切り札として、戒厳令が発令されましたが、韓国国民・民衆の力が、寸手のところでこれを阻止しています。

 国際情勢は、非常に混沌としたなかで年末を迎えると感じます。

 日本では、臨時国会が開催中であり、13兆9,400億円の補正予算の審議、政治資金規正法の改正等を巡り論戦が始まりました。加えて、人事院の勧告、国家公務員の給与引上げ改定案が審議されるモノとして注目しているところです。今年は、最低賃金が昨年に続き大きく引き上げられました。しかしながら、消費者物価の値上げに賃金の上昇が追いつかず、可処分所得の減額が続く中でもあり、地方公務員にとっても人事院勧告に準じる給与の引き上げ改定が待たれるところです。

 年内には給与改定の検討いただくため臨時会を視野に入れており、ご足労をお掛けすることとなりそうです。

 また、今回の国の補正予算には、物価高騰対策重点支援のための地方への臨時交付金、住民税非課税世帯への給付金などが盛り込まれており、村としても補正予算が可決成立し、詳細が示され次第、これに対応する村一般会計補正予算の検討を進めて参ります。予算案が固まりましたら、年明けに再度臨時会をお願いする予定でありますので、引き続いての臨時会開催となりますがよろしくお願いいたします。

 年末まで、残すところ3週間となりました。季節性インフルエンザは、少人数の発症はみられるものの学級閉鎖までには至っていません。新型コロナ感染症は、総じて少ないものの少しずつ発症者がでています。議員各位におかれましても、年末から年始にかけて体調管理に一層ご留意され健やかに新しい年を迎えられますことをお願いし、閉会のごあいさつといたします。

令和6年12月11日
中川村長 宮下 健彦​