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みなさんこんにちは。令和6年度中川村子ども議会を開催しましたところ、中川中学校3年生を代表する6名の議員、及び議会傍聴の3年生全員にお集まりいただきました。お礼申し上げます。
村が今取り組んでいること、宮田村、駒ヶ根市、飯島町、中川村の4市町村で進めている昭和伊南総合病院の建設に向けた検討、国に対して高速道路・国道などの道路整備、河川・砂防施設整備を促進し、災害から守る国土づくりに関する国への要望活動など、かいつまんで報告を致します。
村の重点的な取り組みの第1は、村づくりの根幹をなす第6次中川村総合計画(令和2年度から令和11年度の10年間)の計画を定めています。今年度は、この計画の前期5年の最終年度にあたり、前期5年の到達点を明らかにし、計画からみて到達していない課題の原因分析をして、後期5カ年の具体的な目標を定めるため、村民から公募した委員、村議会議員や農業委員会等のいわゆる行政委員会の代表者などで構成する総合計画審議会で議論をしています。
来春3月には後期計画を固める予定で進めています。関連して、小・中学校を統合した新しい学校をどのような姿にしていくか、当事者であるみなさんの想い、みなさんの保護者の方々、及び村民にも意見を求め、先進的な教育が行われている学校の視察を行うなど、新しい学校の基本計画づくりに力を注いでいきます。
第2に、中川村だけでは対処できない課題である、充実した医療の提供、ゴミ処理・処分等は伊南行政組合、上伊那広域連合がその任務をもっていますが、建設から41年を経過する昭和伊南総合病院の新設・立て替え計画の大詰めを迎えており、新病院の基本設計がまとまりつつあります。
しかしながら、建設資材費の高騰で当初の目論見よりかなり高額となることが判明しました。この設計どおりに建設をすすめるかどうか、伊南行政組合議会に図り、基本計画・基本設計のやり直しを説明し同意を求める時期になっています。
3点目ですが、10月から11月にかけて、三遠南信自動車道路の早期開通、国道153号の渋滞解消のためのバイパス道路である、伊駒アルプスロードの建設促進、天竜川の堤防かさ上げ、支流の土砂流出を防ぐ砂防堰堤の整備などを、全国の自治体でつくる整備促進期成同盟会の総会での決議を元に、担当機関の国土交通省や国家財政を司る財務省、及び地方選出の国会議員に要請活動を集中して行ってきました。
天竜川について言いますと、南向堤防整備が継続され、また、小和田地区の基盤整備にあわせて、堤防かさ上げ工事が決定し、堤防用地の買収が進められています。あわせて、
村が加盟するNPO法人日本で最も美しい村連合の理事会で、来年度全国総会を中川村・伊那市高遠町共同開催を決定することも決めてきました。
以上、村、周辺自治体、国レベルの取り組みの3点の報告を致しました。
さて、本日の会議には社会科の学習分野のなかの、地方自治について学ぶ学習の一環として、村の現状と課題を分析し、議会議員として村の施政に対しての質問と提案していただくこととなりました。
議員のみなさんと真摯な議論ができますよう心がけ、また議員各位に正面から向き合うことを表明申し上げ、議会開会のご挨拶といたします。
令和6年11月29日
中川村長 宮下健彦