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《村長の部屋》 令和6年6月議会定例会 開会あいさつ

記事ID:0010146 更新日:2024年6月10日更新

 おはようございます。

 本日は、議員各位におかれましては、ご多忙のところ令和6年6月中川村議会定例会に全議員のご参集を賜り、誠にありがとうございます。

 5月16日開催の第2回臨時会以降今日までの村の関係する諸行事について報告を致したいと思います。

 16日午後には、「中川村(地域)の魅力を再発見しよう」をメインテーマに、第7回中川村キャリアフォーラムが中川中学校で開かれました。村、近隣市町村の27事業所が参加しそれぞれの仕事の内容、製造物等を紹介するブース設け、中学生、小学生が生徒の皆さんは、決められた時間の中で、興味のあるところに自由にのぞきに行くスタイルで会場は賑わっていました。私も、知らなかった村内の建築設計事務所では女性の建築士が説明に立ち、設計のコンセプトを話し、興味深く女子生徒が聞き入る姿があり、また、伊南南消防署のブースでは、実際に防火服を着用し、酸素ボンベを背負う体験コーナーがあり、元気溢れる女子生徒でも、その装備の重さと身動きのしにくい苦しい体験が、笑い声になって現れる姿があり、非常に貴重な体験がされたと思いました。この後、5月28日から30日にかけての3日間に、村内及び近隣市町村の33事業所に中学校2年生が職場体験を行っております。内、役場関係では、6部署(農業観光交流センター、建設環境課、地域政策課、バンビーニ、保育園、図書館)に体験者12人が訪れていただきました。

 27日は長野気象台池田秋央台長、柳浩幸地域防災統括官等が来庁し、平時における市町村訪問・首長懇談の一環として地域防災支援の説明を受けました。
 地域防災支援は、緊急時においては防災メール・ホットライン等による気象解説の充実・強化を目的としています。また、災害後には市町村との振り返り・検証委員会等への参加を指しています。気象予報の精度が向上したことにより、線状降水帯による大雨の可能性の半日程度前からの予測を府県単位で発表できるようになり、本年5月から運用を開始したようです。
 能登半島地震の被災地支援を「チームナガノ」に一本化して村も参加し、避難所での生活支援、住家の被害認定調査、罹災証明書発行支援などに5名の職員を派遣してきましたが、一定の目処がたったことから派遣中止要請を受けてチームナガノの支援は終了することになりました。併せて報告を致します。

 梅雨の入りが遅れるとの情報があり、入梅もそろそろかという時期になりました。6月は、「土砂災害警戒・防止月間」となっております。

 6月6日、中川村歴史民俗資料館建設工事起工式、続いて、請負共同企業体主催の安全祈願祭が行われました。昭和57年11月竣工の歴民館も築45年経過し、収蔵庫の雨漏り、エレベータがなく展示品の入れ替えが大変であるなどの問題を解決し、見て、触れて、発見する新しいタイプの資料館の期待が高まります。来年の秋には、リニューアルした歴民館が開館すると思うと何か昂揚する気持ちがあります。

 さて、国に目を転じますと、今開催の国会では重要な法案が可決成立、あるいは、成立しようとしています。
 先ず、1999年成立の食料・農業・農村基本法が25年の年月の後、食料安全保障環境の大きな変化のなかで改正され成立しております。改正成立を受けて、食料・農業・農村基本計画では、食料自給率目標に加えて持続的な供給に要する合理的な費用がどのような形で記述されるか注目されるところです。また、少子化対策関連法案が可決成立しております。「若年人口が急激に減少する2030年までが少子化傾向の反転のチャンス」として児童手当・育児休業給付の拡充、こどもだれでも通園制度など盛り込んだ関連法ですが、果たして少子化の歯止め、子どもの育成の財源たり得るのか。6日の新聞報道では、令和5年の人口動態統計が公表され、全国出生率は過去最低の1.20となり、年間出生数は8年連続減の72万7,277人で過去最小を記録。出生数から死亡を引いた人口自然減は過去最大の84万8,659人で少子化と人口減少に歯止めがかからない実態を報道しています。

 国会では、自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受けた政治資金規制法改正を巡って、自民、公明、及び維新の改正案が6日の衆議院本会議で可決され衆議院を通過し参議院での審議にうつります。最重要法案であるとも言うべき、政治資金規正法改正案を巡って参議院での審議にまわります。

 もう一点、リニア中央新幹線工事をめぐって、大鹿村での工事箇所、伊那山地トンネル青木川工区工事、南アルプストンネル長野工区工事それぞれで脆い地質にあたり、慎重な工事と更に堅固な支保工を必要とすることから、当初予定の終了が2年半ほど後ろにいくという説明が、大鹿村でありました。
 中川村にとっては、日最大交通量が平準化され少なくなる予想がされるものの、通過経由地点の渡場、主要地方道伊那生田飯田線沿線の住民の皆さんは、車両通行が伸びることであり、小和田地区にとっては、土地改良工事が予定期限内に終わるか不安が残ることでもあり、村としては、JR東海に納得のいく説明を求めていきます。

 6月の会議には、令和5年度一般会計・下水道事業会計に係る3件の繰越計算書、及び土地開発公社の経営状況についての報告案件が4件。
 条例の一部改正議案が2件、辺地対策総合整備計画議案が1件、令和6年度一般会計、同年度水道・下水道事業会計補正予算3件の合計6議案を審議いただきます。最終日には、農業委員会の委員改選期になりますので、委員の任命同意を議案としてお願い申し上げる予定でおります。

 村民生活全体に拘わる現在の経済情勢をご賢察いただき慎重なる審議の上、原案どおりお認めいただきますことをお願い申し上げ開会にあたりましてのごあいさつとします。 よろしくお願いします。

 

令和6年6月10日 中川村長 宮下健彦