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目を閉じると暗闇の中で巨大な裸の世界がゆっくり僕を撫でる。
身体の中から聴こえる音をたよりに僕は歩き続ける。
1984年長野県生まれ。2008年武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。
【個展】2007年「Fumiaki AKAHANE」MAGIC ROOM?(東京) / 2009年「輝く暗闇」magical,ARTROOM(東京) / 2014年「MY WAR」island MEDIUM(東京) / 2015年「OK PAINTING」One's Room gallery & studio(沖縄) / 2017年「OILY YOUTH」武蔵野美術大学gFAL(東京) / 2019年「SOMETHINKS『Compost Paintings』」アートラボはしもと(神奈川県) / 2020年「Against gravity」Token Art Center(東京) / 2022年「Rotten Symphony」CAVE-AYUMIGALLERY(東京) / 2023年「Soil Psychedelia」CAVE-AYUMIGALLERY(東京),「SOILS AND SURVIVORS」諏訪市美術館(長野)
鉱物と岩石と水とが粘土を形成。菌類、動物、植物が活動し、長い時間をかけて有機物と粘土が複合して大地に土壌が生成した。豊かな土壌が森を生み、腐葉土に宿る小さな命の数々が森の命をつないできた。豊かな腐葉土の世界に魅せられた赤羽氏は、盛り上がる絵の具や、さまざまな素材が画面を覆う作品によって、虫の蠢(うごめ)きや植物の発芽の力と胞が溢れた空間を美術館に展開します。
途方もない数の細胞で構成され、無数の細菌と微生物を宿す身体は、皮膚の内側に閉ざされながらも、絶え間なく入れ替わるシステムで生き継いでいる。赤羽氏が描く"解放している人体”は、社会と人間と腐葉土の世界を往還した表現となっています。
10月26日(土曜日)から12月1日(日曜日)
10月26日(土曜日) 午後1時30分~ 当館展示室
(※ご入場の際は入館料400円をお支払いください)