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《村長の部屋》 平成30年9月議会定例会 開会あいさつ

あいさつ


 おはようございます。中川村定例9月議会を招集致しましたところ、議員各位におかれましては、ご多用のところ定刻に参集いただき、誠にありがとうございます。

 9月7日深夜北海道胆振(いぶり)郡厚真(あつま)町の地下推定40kmを震源とする地震が発生し、死者・行方不明者40人余を出す大災害となりました。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い行方不明者の捜索を関係者の皆様にお願いするばかりです。今回の地震は、空撮写真を見る中で、至るところ小さな丘陵地、山が崩れた後が見て取れます。また、山崩れでその下になった家屋の並びを見ていますと、広々とした水田の境目、丘陵地の下に列を成すように家が建てられ、そこに土砂が崩れ落ちてきた印象を持ちました。
 地震により、北海道の電力供給の柱である火力発電所が緊急停止し、北海道全体の電気の受給バランスを崩し、他の発電所の停止に繋がり、全道が停電する「ブラックアウト」という現象を初めて報道で知ったところです。今なお、全面復旧にはならず、国は2割程度の電力消費の自粛を呼びかけています。
 姉妹町村である中川郡中川町では、震度2を記録したそうで、震源から離れているために揺れはさほどでもなかったのですが、町全体が停電に見舞われたことには、驚いたと川口町長は語られていました。停電により困ったことは、停電の6日朝から、酪農家は、搾乳を電気に頼ってできずに、手搾りでおこなったこと。7日は発電機により、自動搾乳はできたのですが、隣町にある牛乳加工工場では、停電のため、まだ、工場が稼働せず、絞ったミルクを捨てなければならなかったこと。搾乳を1日でも休めば、乳牛が乳房炎になってしまうそうで、そのことに、歯ぎしりするような思いだといっておられました。丹精込めて育てた農畜産物が直前で出荷できない悔しさは農家の皆さん共通した想いだと思います。
 ライフラインについては、道路の損傷、水道管の破裂等はないようですが、水源を地下水に求める町は、ようやく、発電機の運転で給水を確保できたとのことでありました。

 一昨年には九州熊本地震があり、6月に大阪北部地震があり、今回の全く想像しなかった北海道での内陸地震など、日本は地震列島であると同時に、毎年のように各地で起きる豪雨災害の報道を見て思うことは、「日本は災害列島」だということです。9月2日(日)に、村内で一斉に地震防災訓練を実施しました。自主防災組織単位では、一時避難所への避難・人員確認などを中心に訓練が行われ、集中訓練としてサンアリーナを避難場所に見立てて、飯沼・美里地区の皆さんによる指定避難所への避難・給水車からの給水訓練、上伊那広域消防南署の署員によります、地震時のけが人等を倒壊建物から運び出す方法等の説明があり、組みになっての体験訓練、村消防団救護班は、心臓マッサージ、人工呼吸及びAED動作の説明と、実演習訓練を実施しました。
 社会体育館入り口の軒下におきまして、日赤奉仕団による、炊き出し訓練が行われました。飯田市日赤奉仕団上郷分区の7人の団員の皆さんを講師に、実効性のある炊き出し方法の演習を行いました。飯田市赤十字奉仕団の皆さんは、東日本大震災、熊本大地震にも現地に救援に出かけられていて、被災者はもとより、消火活動中の消防団員、ボランティアの皆さんなどそれぞれに対してどのような形で炊き出しを行うか、細やかな指導をしていただきました。
 伊那谷にも谷を縦断する活断層があります。調査の結果は、しばらく、数千年は動かないであろうとのことであります。駿河湾沖の駿河トラフと東海、南海トラフ付近で起きるとされる海溝型地震が連動した場合は、中川村も震度6を超える地震を想定していて、直下型ではないにしても、崖崩れ、山崩れは起きるものと考えておかなければなりません。予測は難しいですが、30年以内に発生する確率が非常に高くなっています。
 一方、長雨による土砂災害の発生、一級河川の洪水・氾濫は予測が確かなものになってきています。
 大雨による土砂災害、洪水に見舞われたところに、巨大地震が起きる。2つが重なる確率は低いとは言い切れない、ありうることとして考える必要があり、そのための備えを進めなければと感じています。大雨による土砂災害警戒、洪水警戒、関係機関との緊密な情報に基づく、避難行動を促す早めの情報提供と早い決断が求められます。あわせて、自主防災組織のきめこまかな避難体制の確立が重要で、自らを助け、隣近所、災害弱者といわれるお年寄り、子ども、障がいがあって素早く行動できない隣人を含めた共助をこの機会に考え、体制作りを進めて参りたいと考えています。

 さて、本議会で審議いただくことは、1つ目が、税条例の一部を改正する条例でございます。2つ目が、平成29年度一般会計決算及び国民保険事業会計を始めとする5つの特別会計決算並びに水道事業会計の7会計の決算です。3つ目が、平成29年度一般会計会計及び特別会計並びに水道事業会計決算による繰越金が確定いたしました。また、歳入の大きなウエイトを占めます、普通地方交付税の交付額が決定しました。これに伴い、平成30年度一般会計補正予算第2号及び4つの特別会計補正予算合わせて5会計の補正予算議案でございます。この夏の猛暑を受けて保育環境を整えるため、前倒しての空調設備の設置、「陣馬形山魅力想像プロジェクト事業」にあります駐車場の拡張整備を前倒して施工するなどの緊急性のある歳出予算を計上いたしました。4つ目が、県道松川インター大鹿線全面通行止めを受けて、緊急迂回路とした村道大草桑原線の桑原地籍で倒木の松で破損したダンプトラックの損害賠償に関する1議案です。
 最後に、お2人の固定資産評価委員の選任と人権擁護委員推薦に関する人事案件合わせて3件をご審議いただきます。

 9月議会は、例年長帳場の議会です。それぞれの議案につきましては、慎重な審議の上に、なにとぞご承認賜わることお願いし、開会のご挨拶といたします。  

平成30年9月10日  中川村長 宮 下 健 彦