2011年3月16日 曽我逸郎
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中学校卒業式祝辞


 第35回中川村立中川中学校卒業証書授与式にあたり一言お祝いの言葉を申し上げます。

 初めに、ご父兄の皆様、大変おめでとうございます。立派に成長した子どもたちの晴姿をあらためてご覧になって、喜びもひとしおのこととお喜び申し上げます。この日を迎えるまで、様々なご労苦があったことでしょう。そして本日、皆様方は、憲法が定めるところの教育の義務を無事果たされました。大変ありがたいことと感謝申し上げます。
 卒業の後も、まだまだご苦労は尽きないでしょうし、同時にまた期待や喜びも益々膨らむことと存じます。村としても次の時代を担う若人が健やかに成長できるよう万全を期してまいりますので、今後ともお気づきの点ご意見を賜り、ご協力頂きますようお願い申し上げます。

 校長先生はじめ、先生方におかれましては、子供達を厳しさと愛情をもって熱心に導いていただいた事、篤く御礼申し上げます。真に有難うございました。

 さて、卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。しかしながら、実の所、私は皆さんにお詫びを申し上げなければならない気持ちでいます。私たち大人は、皆さんに洋々たる希望の持てる未来を用意できているのか。若い人達が、夢を持ちにくい息苦しい社会にしてしまっているのではないか。そんな気がしています。

 また今回の大災害では、考えられないほど多くの方々が犠牲になられました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとともに、家族を失い、不自由な生活を強いられている方々が一日も早く立ち直られることをお祈り申し上げます。
 地震や津波は、想像を絶する規模の自然災害であり、一面どうしようもない部分もありますが、原子力発電所の爆発、放射性物質の拡散は、人間の引き起こした事故であります。さらにそれによって、公共交通をはじめとして様々な生活基盤が危機に瀕しています。
 私たち大人は、どこかで社会の設計を間違ってしまっているのではないでしょうか。

 若い皆さんは、これからの社会を築いていく立場にあります。私たち大人の失敗を改めてもらわねばなりません。経済においても、またエネルギーなど社会の基本的仕組みにおいても、これまでの延長線上ではやっていけない時代になっています。皆さんの若々しい自由で柔軟な発想が必要です。
 そのためには、どうか皆さん、幅広い勉強を続けてください。そして、回りの空気を恐れず、勇気をもって、自分の考えを表明し、批判を受け止め、みんなでお互いに考えを深めていく事が大切です。人と違う意見は、違うというだけで価値があります。少数意見にも耳を傾け、互いに学びあって、明るい未来、希望の持てる社会を創り上げていただきたいと願います。

 最後に英語の言葉をはなむけとして送ります。

 You can't control the length of your life,
 but you can control the width and depth.

 人生の長さを好きに伸ばす事はできないが、人生の広さと深さは、自分で広くも深くもできる。

 どうか、皆さん、幅広く様々なことに挑戦し、またそれを深く掘り下げて、実り多い豊かな人生を歩んで下さい。そして、誰もが心豊かに暮らせる本当の意味での豊かな社会を築きあげて下さることを期待致します。

 有難うございました。

以上